公開日:2022/02/21

更新日:2025/07/17

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高齢者のレクリエーションの目的や意義とは?分かりやすく解説!

施設レクとはどんなもので、誰のために行うものなのでしょうか。レクを盛り上げたい、あるいはレクに苦手意識のある方は、レクの目的や意義を理解すると取り組みやすくなります。こちらの記事では、人気のレクや盛り上げる方法、声掛けのポイントなどもご紹介します。

高齢者のレクリエーションの目的や意義とは?分かりやすく解説!

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介護施設でのレクリエーションに脳トレボッチャなどを行う機会もあると思いますが、そもそもレクリエーションは、何のために・誰に向けて行うものなのでしょうか。介護施設でのレクリエーションをより充実したものにするためには、施設レクの目的や意義、対象者について、今一度理解を深めることが大切です。それを踏まえ、レクを盛り上げる方法や誘導時のポイントなどを知ると、実践しやすくなり、質も高まってくるはずです。

こちらの記事では、盛り上がる人気のレクリエーションもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

介護施設でのレクリエーションの目的や意義

まずは、レクリエーションの目的や意義、対象者について解説します。

レクリエーションは「自己実現のお手伝い」

施設レクリエーションの目的・意義を簡潔に言うと「自己実現のお手伝い」です。

これまでレクリエーションは、「笑顔を引き出す」ことをゴールとする傾向がありましたが、近年では、食事や入浴などと同様に、日常生活に不可欠なものとして位置付けられるようになってきました。自己実現のお手伝いでは、何をしたらどんな変化が起きたという「原因と結果」を求められます。

レクリエーションはアクティビティのひとつ

また、対象は最終的に「個人」に行きつくところもポイントです。これらを理解すると、どんなレクをどんな方法で行うべきか判断しやすくなってきます。

レクリエーションは誰のためのものか

施設でのレクリエーション(以下施設レク)を通じて自己実現を図るのは、ご利用者だけではありません。ご利用者を中心として、以下の5つのステークホルダーが存在しています。

レクは誰のために行うもの?

施設でのレクリエーションにおける5つのステークホルダー(利害関係者)

  • ご利用者
  • ご家族
  • 介護職員
  • 知人
  • 地域

これらは相互に関わり合い、高め合っていく関係です。つまり、「介護職員の皆さんの自己実現」も大切だということです。ご自身の趣味や特技、やってみたいことをどんどん具現化していきましょう。それが、結果としてご利用者の満足につながります。

レクリエーションの4つの資源

介護の現場には、レクリエーションの資源となるものが4つあります。

  • 人的資源
  • 物理的資源
  • 空間的資源
  • 情報的資源

内部・外部の人、施設にある道具や設備、普段レクでは使わない空間、現状をリサーチした情報など、あらゆるものがレクで活かせます。レクがマンネリ化したり、場が盛り上がらなかったりしたときは、4つの資源をどう活かすかを考えると、解決の糸口が見つかるはずです。

盛り上がる人気の施設レクリエーションとは

盛り上がる人気の施設レクリエーションとは

施設レクを盛り上げたいときは、「ご利用者がしたいこと」を取り入れるのがポイントです。ここでは、ご利用者に「外出したい」「身体を動かしたい」というニーズがあったときにおすすめのレクリエーションをご紹介します。

外出気分を味わえるレク

外出は難しくても、外出気分を味わえるレクは気軽に行えます。おすすめは「外気浴」と「オンライン散歩」です。外気浴はエントランスなど、風や光が入る場所で行います。エントランスの扉を開放し、外の空気や光を感じてもらいましょう。

シンプルですが、外出と似た体験を提供できます。オンライン散歩は、身近な景色を動画に収め、施設で再生して楽しむレクです。ご利用者も知っている身近な景色で、散歩に出たような気分を味わってもらうことができます。

思わず足が動いてしまうゲーム

体操など、身体を動かすレクリエーションはいろいろありますが、盛り上げたいときはゲームと連動させると効果的です。普段動かすことの少ない下肢に注目し、思わず動いてしまうような要素を取り入れると、楽しく運動量を増やすことができます。

たとえば、すごろくゲームであれば「サイコロをふるときに足を3回バタバタさせる」...

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著者プロフィール

川﨑 陽一Yoichi Kawasaki

プロフィール
株式会社プレイケア代表取締役社長 兼日本アクティビティ協会理事長 兼日本音楽健康協会顧問

株式会社プレイケア|公式ホームページ

1994年中央大学卒業後、株式会社バンダイに入社。マーケティングに従事する傍ら高齢者施設でレクリエーションを行うボランティア組織を玩具・ゲーム・ホビー業界を中心に設立し活動。(現日本アクティビティ協会)2003年社内ベンチャー大会に入賞しプレイケア社を設立。現在は日本アクティビティ協会理事長等を兼任。高齢者施設のアクテビティ・レクの教育を体系化し毎年全国で講習会の開催や法人研修などを実施。20年間で1万施設以上が参加。ヘルスケアコンテンツ開発を行い自治体・企業・医療/介護の3者を繋ぐ官民交流コーディネーターや高齢者の社会参加寿命の延伸を支援する様々な活動を行っている。その他、雑誌等で連載を持つなどの執筆活動にも従事している。

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