公開日:2024/07/05
更新日:2024/07/05
登録者:介護アンテナ編集部
この記事では、特別養護老人ホームの介護職から、介護離職を経て訪問介護のサービス提供責任者(サ責)に転職した50代男性の成功事例をご紹介します。先輩サ責からのフォローが厚く、残業ほぼゼロで働きやすい職場に転職できたと話すHさん。介護業界でキャリアアップを考えている方は、ぜひ参考にしてください。
転職に成功した介護職(及び介護関連職)へ取材した連載企画「わたしの転職成功事例」第2回目は、50代で介護職からサービス提供責任者に転職したHさん(男性)をご紹介します。ぜひ転職をする際のヒントとしてご参考ください。
前職は特別養護老人ホーム(以下特養)で20年ほど介護職をしていました。転職も全く考えておらず、定年まで続けようと思っていました。ところが、遠方に住む父親が認知症になってしまい、本人が介護サービスの利用を嫌がったため、急遽仕事を辞めて私が介護をすることになりました。
その後半年くらいで父も自分の状況を受け入れられるようになり、介護保険サービスが利用できるようになったので、私も仕事を再開することにしました。
復職に際し、前職の特養からも「戻ってきて」と声をかけてもらったのですが、夜勤がある介護職に戻れるか自信が持てませんでした。ブランクが開いてしまいましたし、50代で体力的にも不安がありました。
併せて、父を担当してくれたホームヘルパー(訪問介護員)やケアマネジャー(介護支援専門員)の方から話を聞くうちに、サービス提供責任者の仕事に興味を持ち、訪問介護の仕事は経験がありませんでしたが、今までの特養での経験を活かし、キャリアアップしたいと考えました。
転職で重視したのは、休日がしっかりしていることと、未経験からサービス提供責任者になれることです。介護職は未経験歓迎のところも多いですが、サービス提供責任者の場合は経験者をほしがっている事業所が多く、しかも転職活動は久しぶりで勝手がよくわかりませんでした。
求人を検索しているうちに転職サポートサービスを見つけて、「今はこういう転職の方法があるんだな」と、利用を申し込んでみました。
私は介護の仕事を20年やってきて、子どもたちももう大きくなりましたし、収入面はそれほど重視していませんでした。ある転職サポートでは、そのような条件をお話ししているにも関わらず、給与を強調して紹介されることもあって、「本当に自分のことをわかってくれた上で紹介してくれてるんだろうか」と疑問に思うこともありました。
その点、Iさんのサポートは的確でした。重視しているポイントをきちんと理解してくれて、連絡頻度もちょうどよかったです。おかげで働きやすく教育体制の整った職場に転職することができました。
転職してよかったのは、休みがちゃんとしていて残業がほぼないことです。どうしても残らないといけないときは、その分翌日の出勤時間を遅らせたり、早く帰ったりできます。そのあたりは職員同士で連携してカバーしますし、チームワークもいいですね。
未経験からのスタートなので、現在の職場のフォロー体制の手厚さもありがたいです。サービス提供責任者の先輩や管理者の方が、電話対応やシステムの使い方など、困ったことがあればすぐに教えてくれます。仕事のできる方が多いので、積極的に質問したり対応方法を見て真似したりして学んでいます。
介護職からサービス提供責任者にキャリアアップして、「自分には向いていないのでは……」と思ったこともあります。でも、少しずつ仕事の仕組みがわかってきて、最近は楽しいと感じるようになってきました。いつも臨機応変に対応する先輩の姿を見て、私もそうなりたいと思っています。
将来的にはケアマネジャーの仕事にも挑戦してみたいですが、当面はサービス提供責任者としてのスキルを磨いていくことが目標です!
今回のHさんは、介護職からサービス提供責任者にキャリアアップするかたちで転職に成功しました。Hさんを担当した株式会社ハートメディカルケアのキャリアアドバイザーIさんにその理由を伺いました。
H様は面談当初からサービス提供責任者という職種に挑戦したいという強い想いを持っていらっしゃいました。なぜサービス提供責任者に挑戦したいのか、今後どういうキャリアプランを築いていきたいのか、ご自身の中で明確になっていましたので、その想いと熱意が面接でもしっかり伝わったのだと思います。
また、面接時には実際にご縁をいただいた場合、ご自身のこれまでの介護経験を踏まえて、未経験でサービス提供責任者になるまでの導線を具体的に質問している点からもH様の本気度が伝わり、転職成功に繋がったと思います。
今回インタビューしたHさんは、特養から未経験だった訪問介護のサービス提供責任者に転職。キャリアアドバイザーに相談しながら、自分に合う働きやすい職場を見つけることができました。
仕事や職場に求める選社軸は人それぞれ。同じ介護職でも、勤務する施設・事業所によって、働き方や環境は異なります。「今よりもっと自分に合う職場で働きたい」とお考えなら、まずはキャリアアドバイザーに相談してみるのがおすすめです。
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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