介護職にとって食事介助の実施の際に必要な知識は介助の手順だけではなく、食事のメカニズムや高齢者が食事をする際の観察項目など、さまざまな知識が必要です。この記事では介護職が理解しておきたい食事介助の基本や注意点・観察項目がわかるおすすめ記事4選をご紹介します
私たちにとって食事をすることは生きるために必要不可欠なことであり、毎日の楽しみでもあります。高齢者にとっても同様で、とくに食事や入浴は日常の生活で楽しみの一つで、美味しく食事をすることは生活の張りにもなります。
その反面、老化により咀嚼(噛む)・嚥下(飲み込み)の機能が衰え、高齢者にとって楽しみの一つである食事が、生命に関わる危険な行為にもなります。
介護職は食事介助の際には介助の手順だけではなく、観察ポイントや食事のメカニズムなども理解することが求められます。
おすすめ記事1【介護技術】食事介助の基本的な方法・コツ
【抜粋】
嚥下反射は基本、喉の上下運動で確認しましょう。嚥下反射がわかりにくかったり口の中に残っていることがあるので、時々、口の中も確認してください。
※口の周りについてしまった食べ物はスプーンで取ってはいけません。スプーンで口の周りを拭われるのは、とても不快なことです。ティッシュやおしぼりを使って拭いてさしあげましょう。
高齢者における食事の重要性とリスク。食事時の基本姿勢や食事介助を行う上での基本の3原則についてイラストでわかりやすくご紹介している記事です。食事介助を行う際はまずはこちらを押さえましょう!
おすすめ記事2【介護技術】食事介助の際の観察ポイントと対応策
【抜粋】
観察ポイント1.覚醒状態:ご利用者の覚醒状態を確認します。
- 対応が必要な場合
- ぼーっとしている
- うとうとしている
- 対応方法
- 声かけにて、覚醒を促します。しっかり覚醒していないと、誤嚥や窒息につながります。
食べ物を目で見て認識してから、お腹に入るまでのメカニズムと、シーンごとに気を付けなければならない観察項目を図解とともに分かりやすく解説します。
おすすめ記事3【介護技術】介護職が理解しておくべき高齢者の食事にかかわるリスク
【抜粋】
誤嚥を疑うサイン
- むせ
- 痰がらみ
- ガラガラした声
※誤嚥していてもむせない場合もある
おすすめ記事4【介護技術】窒息時の対応方法・その場でできる応急手当
【抜粋】
窒息時に見られることのある状態
- 急に黙り込む
- 顔色が悪い、チアノーゼになる
- 声が出ない...
高齢者が食事をする上でのリスクを正しく理解し、誤嚥と窒息についての兆候と、応急処置について具体的なフローで解説します。
冒頭でも書いた通り、食事はご利用者にとっても毎日の楽しみのひとつです。
正しい知識を身に着け、ご利用者が食事を楽しめるようより良いケアにつなげましょう。
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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