ご利用者のなかには、ご自身で身体を動かすことができず、寝返りをうてない方もいらっしゃいます。同じ姿勢で寝続けることで起きる身体への影響を理解し、安楽な姿勢で過ごしていただけるよう介助を行っていきましょう。 この記事では体位変換・ポジショニングについてわかりやすく解説します。※記事の内容は2021年3月時点の情報をもとに作成しています。
長時間同じ姿勢で寝ていると身体にさまざまな悪影響を及ぼします。起こりやすい3つの症状をご紹介します。
⇒関節拘縮してしまうと関節の可動域が狭まり、曲げ伸ばしが困難になってしまいます。
⇒血流障害やむくみは壊死や栄養障害などにも繋がります。
⇒褥瘡は感染症の原因になることもあります。
仰臥位のみで長時間寝ていることも良くありません。起こりやすい2つの症状をご紹介します。
嚥下障害がある方や胃の内容物が逆流しやすい方は、仰臥位の姿勢だと唾液や逆流物を気道に誤嚥しやすい
⇒誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症を起こしやすい
長時間同じ姿勢で寝ていると、これまでみてきたように身体への悪影響がおこりやすくなります。
ご自身で寝返りをうてない方は、介助者が一定時間ごとに体位変換をおこなう必要があります。
ご自身で身体を動かせない方にとっては安楽に過ごせる複数の体位を工夫する必要があります。ポイントは次の3点です。
※側臥位でギャッジアップはしない
安楽な体位はお一人おひとり身体の状態に合わせて工夫が必要です。
多職種でアセスメントをして検討し、最適な方法を見つけましょう。
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...介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
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株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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