公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

マグミット錠330mg

しる100症状に注意

このページではマグミット錠330mg(日本新薬株式会社|下部消化管疾患治療薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

マグミット錠330mgの概要

主成分

酸化マグネシウム

分類

内服薬│下部消化管疾患治療薬

効能・効果

胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)における制酸作用と各症状の改善や便秘症、尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人は1日2gを食前または食後の3回に服用するか、または就寝前に1回服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 高マグネシウム血症(頻度不明): 本剤の投与により、高マグネシウム血症があらわれ、呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止に至ることがある。悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うなど十分な観察を行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他副作用

下痢等、血清マグネシウム値の上昇

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色の素錠、直径9.0mm、厚さ4.7mm

粉砕の可否

粉砕を希望する場合は医師・薬剤師にご相談ください。

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

2344009F2031

その他の剤形

  • マグミット錠200mg
  • マグミット錠250mg
  • マグミット錠500mg
  • マグミット細粒83%

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

マグミット錠330mgを服用する際の注意点

併用注意

テトラサイクリン、ミノサイクリン等、シプロフロキサシン、トスフロキサシン等、エチドロン酸二ナトリウム、リセドロン酸ナトリウム等、ラルテグラビル、スタリビルドエルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビルジソプロキシルフマル酸塩等、セフジニル、セフポドキシム、プロキセチル、ミコフェノール酸モフェチル、ペニシラミン
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱する恐れがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
アジスロマイシン、セレコキシブ、ロスバスタチン、ラベプラゾール、ガバペンチン、リオシグアト
これらの薬剤の血中濃度が低下する恐れがある。
ジゴキシン、ジギトキシン、鉄剤、フェキソフェナジン
これらの薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。
ポリカルボフィルカルシウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ロキサデュスタットバダデュスタット
これらの薬剤の作用が減弱する。
アルファカルシドール、カルシトリオール等、炭酸リチウム
高マグネシウム血症を起こす恐れがある。
ファモチジン、ラニチジン、ラフチジン等、オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール等
本剤の緩下作用が減弱する恐れがある。
ミソプロストール
下痢が発現しやすくなる。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

大量の牛乳、カルシウム製剤
嘔吐、脈が遅くなる、血圧低下、うとうとと浅く眠るなどが起こり呼吸回数が少なくなる、意識障害、不整脈、心停止に至ることがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状が現れた場合には、服用を中止し、直ちに受診すること。

高齢者では、高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • 食欲低下

    食欲低下

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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