老人ホームやデイサービスで認知症予防の観点からも人気の「脳トレ」問題。介護アンテナでは5,000を超える面白い高齢者向け脳トレ・クイズの問題を無料で使うことができます。この記事では、その中から目的別におすすめの脳トレ・クイズを30問ご紹介します!楽しくできる介護レク素材ばかりなので、ぜひご活用ください。
クイズ、計算、パズルなどのいわゆる脳トレ問題を解くことは脳機能の維持や老化現象の予防だけでなく、認知症の予防にも効果があると言われています。実際にイギリスのエクセター大学とキングス・カレッジ・ロンドンの合同研究チームの調査では、普段から数字パズルやワードパズルを解いている人は実年齢より脳年齢が8歳~10歳ほど若いという結果がでています。
ただし、短期間に集中的に行えばよいというものではありません。特に高齢の方や何らかの疾患をお持ちの方の場合は、その方にあった問題の量や難易度にしなければ、苦痛やストレスとなり、十分な効果が得られません。
高齢者の脳トレで最も重要なのはご本人が楽しんで取り組み、長く続けることです。そのためには問題を解く方のレベルや得意不得意なども把握しながら取り組んでみてください。慣れてきたら徐々に問題のレベルを上げるなどして、介護アンテナのレク素材をぜひ認知症予防にお役立てください。
一言に脳トレといっても計算したり、記憶したりとさまざまな脳機能を使う問題があります。そのため、やみくもに脳トレを解くのではなく、目的にあった問題を選ぶことが大切です。
こちらの記事では、「記憶力」「注意力」「計算力」「判断力」「思考力」の向上が期待できる問題を目的別で紹介しています。
人によって鍛えたい機能や得意不得意の分野も異なると思いますので、こちらを参考に目的にあった脳トレに取り組んでみてください。
昔の好きだったものや、楽しかったことを思い出すことは、記憶力を鍛えることにつながります。記憶力の脳トレでは、持っている知識やこれまでの経験を自分の記憶を頼りに正解を導き出します
この正解までの過程がとても重要です。記憶が苦手な方は覚えていないのではなく、脳のなかにある情報をうまく出すことができないのですが、これは記憶を辿るような問題を反復することでしっかり鍛えることができます。
初級の「すごろくの脳トレ・クイズ」です。①~⑤まで指示が書いてあります。その指示通りにマスを進め、どこに着くかを当ててください。ひとつ前の指示を忘れずに、ひとつひとつ確実に指示通りに進めることが正解を導き出すコツです。
中級では指示数が8~9に増え、上級になると登場人物が複数人になり、それぞれがどのマスに止まるかを当てます。上級は一気に難易度も上がり、解くのに時間もかかりますのでまずは初級の問題で慣らすのがおすすめです。
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「私は誰でしょう?脳トレ・クイズ」は書かれた複数のヒントからその人物が誰なのかを当てる脳トレ・クイズです。問題の答えは昔話や童話の人物、歴史上の偉人だったりとさまざまですので、記憶力や知識力が問われるクイズとなっています。上級問題になるとヒントの数も少なくなるため、より記憶をさかのぼる必要があります。
出題者がヒントをひとつずつ言い、わかった時点で答える方法であれば複数人で行うこともできておすすめです。
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誰もが一度は聞いたことのある早口言葉ではないでしょうか。早口言葉は繰り返し発するので一時的な記憶力が必要になります。また、口を早く動かすことで口腔機能のトレーニングにもなり、それが誤嚥予防にもつながります。
早口言葉は多くの人が知っている遊びなので、「ルールが分からないから参加たくない」ということにもなりずらくおすすめの介護レクのひとつです。中級・上級もありますので、慣れてきたら難易度を上げて挑戦してみてください。
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ことわざをテーマにした「ことわざクイズ」は、上段と下段の言葉を線でつなげて正しいことわざにします。記憶にある知識をさかのぼることが記憶力のトレーニングになります。複数人で行うほうが、言い間違えても楽しめるのでとても盛り上がる介護レクです。
ことわざに関する問題はほかにも、穴埋めで空白の中の言葉を当てる形式のクイズもあるのでぜひチェックしてみてください!
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「昭和クイズ」は昭和に流行した出来事や物などを問題にした脳トレ・クイズです。これまでの経験や知識をもとに正解を導き出すので記憶力を使います。
昭和クイズは早押し形式クイズで複数人で行うとさらに盛り上がります!自然と当時を思い出すきっかけになるので、参加者同士で昔話にも花が咲くかもしれませんね!
初級は3つの選択肢から選び、中級は上段と下段の言葉を線でつなぐ回答様式なので、難易度別で楽しみ方もそれぞれです。
「好きなものや楽しかったことを思い出す脳トレ・クイズ」は、お題に沿って、それぞれの思い出を書く脳トレ・クイズです。難易度が上がるにつれて「10代の頃に流行った遊びやスポーツ」や「一番好きな映画のワンシーン」などより具体的で思い出す要素も多くなります。正解はないのでクイズが苦手な方も楽しんでいただけます。
書くだけでなく複数人で発表しあうことでさらに盛り上がりますし、声を出すことは脳の活性化にもつながります!
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間違い探しは正しい絵を一時的に記憶し、それをもとに正解を探すので注意力と同時に記憶力を鍛えるのに効果的です。
介護アンテナは間違い探しの問題だけでも複数種類あり問題数も豊富です。同じような問題を繰り返すことは決して悪いことではありませんが、法則がわかってしまうと注意力や思考する力が存分に使われない可能性があります。そのためさまざまな種類の問題を解くことも効果的な脳トレのポイントです。
ひとつだけ違うけん玉があります。それに〇をつけてください。間違い探しは正しい絵を一時記憶しながらそれをもとに間違いの箇所を探すので、記憶力と注意力を同時に鍛えることにつながります。
なかなか解けない場合は、絵をいくつかの領域に区切り、それぞれの領域に間違いがあるかを探していくと解きやすくなります。また、たくさんの漢字が書かれたなかから一つだけ違うものを選ぶ少し変わった間違い探しの問題もあるので、そちらも挑戦してみてくだい!
「仲間はずれを探す脳トレ・クイズ」は、複数の文字の中から仲間はずれのものに色を塗ります。こちらの問題は書かれた動物の生態に注意を向け、考えて正解を導き出す問題です。このほかにも年号や国を題材にした問題もあるのでチェックしてみてください!
難易度があがるにつれ、より知識や頭の柔軟性が問われます。問題数も豊富なので楽しみながら取り組んでみてください。
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「順番に並べ替えるクイズ」は、問題に沿って書かれた言葉を順番に並べ替える脳トレ・クイズです。こちらの問題は、書かれた複数の時代を古い順に並べてください。学生の頃にだれもが一度は勉強したので分かるはず!当時の記憶を思い出しながら取り組んでみましょう!
ほかにも都道府県を北から順に並べたり、内閣総理大臣を就任順に並べたりとバラエティに富んだ問題がたくさんあるので、多くの人が楽しんでいただけます。
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日常生活や身近なことを問題にした〇×クイズです。ルールはとてもシンプルで、問題の内容が正しければ「○」、間違っていれば「×」を書きます。これまでの経験や知識から記憶を辿り、さらに正解と不正解を判断する注意力が必要となります。
中級の問題ですが、注意深く問題を読みゆっくり考えれば難しくはありません。ぜひ取り組んでみてください。シンプルな問題なのでどなたでも楽しむことができます。
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こちらは迷路の問題です。難易度は上級なのでペンなどでなぞりながら進めるのが良いでしょう。迷路は全体を俯瞰で見ながらゴールへの道筋を考えるので、注意力のトレーニングになります。
介護アンテナの迷路の問題はイラストを言葉に置き換えてしりとりをしながら行うものや、道中に落ちているリンゴを全て拾うというミッションが加わったものなど種類も豊富なので、飽きずに楽しむことができます。
「色を塗って絵を見つけるパズル」は、決まったマスに色を塗っていくと、ある文字(カタカナ)が浮かび上がってきます。何と書かれているか当ててください。この問題の場合は、奇数のマスに色を塗っていくことである文字が浮かび上がってきます。
1マスずつ確認していく必要がありますので、注意力の向上を目指すには最適の脳トレ問題です。初級・中級では文字ではなく絵が浮かび上がってくるので、こちらの問題もぜひチャレンジしてみてください。
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お金や時間など、日常生活でも機会が多い計算問題をご紹介します。
そろばんの問題であれば頭のなかに玉を思い浮かべることで想像力も同時に鍛えたり、指を動かすことでさらに脳に刺激を与えたりもします。介護アンテナでは線をなぞりながら計算する問題や、塗り絵を使った計算問題など計算の要素以外も含まれた問題のラインナップが豊富なので、より楽しみながら取り組むことができます。
「お金の計算問題」は、描かれた小銭を足すとそれぞれいくらになるかを計算する問題です。お金は日常生活で触れる機会が多いので、とてもイメージしやすいですね。
計算中は想像力や一時的な記憶力が必要となることから、高齢者で弱くなりやすいワーキングメモリのトレーニングとしても活用できます。
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左の時計から4時間25分後の時間を右の時計に書いてください。時計もお金同様、身近にあるものですが、お金ほど計算を使う機会が多くないため、やや難しく感じるかもしれませんね。
時計の計算問題も初級~上級がありますので、もし難しい場合は初級の問題から解いてみてください。
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先ほどと同じく時間の計算問題ですが、今度は文章から答えを導き出す問題です。さらに答えを出すまでに、いくつかの工程があるので、難易度は先ほどと同じでもやや難しく感じますね。
このような文章を読み進める問題は、問題の状況を思い浮かべながら解くと答えを出しやすくなります。この問題の場合、答えを出すまでに「車で10分かけて~」、「料理がくるまで20分~」といくつか計算しなければいけないので、ひとつの工程ごとで何時何分なのかをメモしながら解き進めてみてください。
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上のそろばんが示す数字から下のそろばんが示す数字を引くといくつになるか計算してみてください。そろばんは頭のなかにイメージを思い浮かべることで想像力のトレーニングにもなります。
そろばんが得意な方などは、暗算をする際にそろばんをはじく動作を思わずしてしまうという方もいらっしゃいますが、指先を動かすことでより脳に刺激を与えることにもなります。
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タイトル通り、スタートからゴールまで全ての桃を拾いながら順番に全部の数字を計算する問題です。さらにかけ算と割り算があるため順番通りに計算しないと答えが変わってしまうので、かなり難易度の高い問題となっています。
こちらの計算問題は、計算力と同時に迷路を俯瞰的に見ながらゴールまでたどり着く判断力も問われます。桃以外にも星や貝バージョンの問題もあるので、ぜひチェックしてみてください。
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「計算して言葉を見つけるパズル」は、マスの中の数式を計算し、答えが10になるものに色を塗ってください。すべて色を塗ると文字(カタカナ)が浮かび上がるので、何と書かれているか当ててください。
一見数が多く大変そうに見えますが、一桁の足し算なので難易度は低く、良い頭の体操になります。計算力を鍛えるだけでなく、問題を解きながら書かれている文字を考え推測するという要素も詰まっています。
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判断力は問題を正しく認識・理解し、その上で正解・不正解を導き出すことで判断する力を鍛えていきます。
介護アンテナの脳トレは暗号を解いたり隠れた文字を読んだり、ひらがなを並べ替えたりとさまざまな考え方を必要とし、問題のバリエーションが豊富です。脳トレは頭のなかで仮説を立てたり、複数の案を比較したりと試行錯誤することが大切です。多種多様な問題を解いてもらうことで飽きずに楽しみながら脳トレをすることができます。
判じ絵は、描かれた絵がある言葉を表しており、それを当てる脳トレ・クイズです。こちらは初級の問題ですので、すぐ解けるのではないでしょうか。ヒントは「何が5個」あるかです。この「何」は言い方がいろいろあるので、言い換えながら答えを探してみてください!
慣れるまで難しいと感じるかもしれませんが、答えがわかるととても楽しい脳トレ・クイズです!難易度や問題数も豊富なのでぜひたくさんチャレンジしてみてください。
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「欠けたピースを探すパズル」は、黒い部分に果てはまるピースを6個のイラストから選ぶ脳トレ・クイズです。
黒い部分の形を一時的に記憶し当てはまる形を探すので、記憶力、集中力、注意力の向上に役立ちます。上級の問題になると向きもバラバラに描かれているので、より記憶力や集中力が必要となります。
また、この問題のように図形を使ったパズルのクイズは頭のなかで図形の方向や組み合わせを変えたりするので、空間を把握する力のトレーニングにもなります。
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「ペンキで隠れた絵を見つける脳トレ・クイズ」は、ペンキで隠れてしまっている絵が何かを当てる脳トレ・クイズです。難易度が上がるにつれて見える箇所も少なくなるので、より難しくなっています。
見えている一部分をヒントに答えを導きだすので、想像力や推測力を鍛えるトレーニングにもなります。複数人で行い、お互いに答えを発表し合ったり、わかった人から答えるという形式で取り組んでも楽しめますよ!
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「ひらがなを並び替える脳トレ・クイズ」は、書かれたひらがなを並べ替えて正しい言葉を当てる脳トレ・クイズです。頭のなかで言葉を入れ替えて、正解か不正解を判断しながら解いていきます。語彙力や推理力などが問われるクイズとなっています。
初級は問題の隣に描かれているイラストがヒントになっているので、難しいと感じた場合は初級でまずは練習してみてください。難易度が高ければ高いほど、文字数が多くなり難しいですが、より高い脳トレ効果が期待できます!
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「隠れた文字を読む脳トレ・クイズ」は、イチョウの葉や雨で隠れてしまっている文字が何と書かれているか当てる脳トレ・クイズです。こちらの問題は上級なので、隠れている箇所も多く、文字も漢字なので難易度が高くなっています。初級は隠れている箇所が少なく、文字もひらがななので、解けない場合は初級から解いてみてください。
知っている言葉や漢字を総動員して正解を導き出します。分かる箇所から推測していくのがコツです!
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「暗号を解く脳トレ・クイズ」は、2枚の紙に書かれた暗号を解くと出てくる一文を当てる脳トレ・クイズです。ヒントはあいうえお表を思い浮かべてください。あいうえお表からどの言葉が答えにつながるのかを覚えておく必要があるので、記憶力のトレーニングにもなります。
答えのメッセージは少しずつ出てきますが、覚えておくのが難しい方はメモしながら解いてみましょう!
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介護アンテナでは思い出などを書く、作文などのレクリエーション素材もあります。過去の出来事を思い出しながらそれを文章にすることでワーキングメモリと思考力を鍛えることができます。
作文などはほかの問題と違って答えがないので、問題を解くのが苦手な方でも取り組みやすいでしょう。また、日記や名作文学を音読するというレク素材もありますが、当時のことを思い出すきっかけにつながったり、口を動かすことで口腔機能のトレーニングにもつながります。
「日記の音読・言葉遊びゲーム」では、昔の日記形式で書かれている文章を声に出して読んでみましょう。ただ読むだけでなく、抑揚をつけることで感情を呼び起こし、脳の活性化にもつながります。また当時のことを思い出すきっかけにもなるかもしれませんね。
介護アンテナの音読・言葉遊びゲームシリーズでは日記のほかに、「声に出して読みたい名作文学」があり、夏目漱石の「坊ちゃん」や芥川龍之介の「羅生門」などさまざまな種類がありますので、こちらもチェックしてみてください!
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「クロスワード」は、真ん中の□にひらがなを一文字入れて上下左右から読んでも意味の通じる言葉を当てます。
4方向から見ても言葉の意味が成立する一文字を探すので、頭のなかで試行錯誤が繰り返される作業になります。自分の知っている単語を思い出しながら行うことにもなるので、思考力と同時に記憶力を鍛える問題にもなっています。
上級では5文字の単語になり、問題の横にあるイラストのヒントもなくなるので、初級問題が慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。
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「4つのイラストの間違い探し」は絵と絵の下に書かれている文章を読み、間違っているものに×をつけ、さらに何が間違っているかを説明する脳トレ・クイズです。こちらは、視覚から入る情報と文章から得た情報の2つの観点から考える思考力を鍛える間違い探しとなっています。
書かれている情報があっているかを判断するため、知識力も問われる問題となっています。わかった人はほかの人に教えてあげたりするとコミュニケーションは生まれ、より盛り上がります!
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「声に出して読みたい名作文学」は名著の一説を声に出しながら読む脳トレです。こちらは宮沢賢治の「注文の多い料理店」の一節です。
ほかにも有名な夏目漱石の「吾輩は猫である」や海外文学のグリム兄弟の「ブレーメンの町楽隊」などもあります。音読することでかつて歌った曲や読んだ本の一節から当時を思い出すきっかけになることもありますので、ぜひ取り組んでみてください。
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思い出の作文・音読「学校の先生」は、思い出に残っている「学校の先生」について書き、それを声に出して読むという脳トレです。これは「思い出す」「書く」「読む」という要素が詰まっているので、脳トレにおすすめな問題のひとつです。
書き終わったら、みんなで発表しあってみてください。ほかの人と話すこと盛り上がるだけでなく、コミュニケーションの活性化に繋がり、より高い脳トレ効果が期待できます。
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「連想する言葉を探す脳トレ・クイズ」は、最後の言葉が「お祭り」になるように言葉を探す脳トレ・クイズです。最後が「お祭り」になれば途中の言葉は何を入れても大丈夫です。
前の言葉からどんな言葉を埋めれば次の言葉につながるのかという作業に思考力が求められます。正解はないので自由な発想と思考力で取り組んでみてください!
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介護アンテナなら印刷して使える無料の面白い高齢者向け脳トレがたくさん!今回は3,000素材以上ある脳トレ・クイズから厳選した問題を30問を紹介しました。楽しくチャレンジできそうな問題が多くあったかと思います。
脳トレを行う理由として、記憶力や注意力など脳機能の向上や、機能低下の防止のために取り組むという人が多いのではないでしょうか。「脳トレ」は文字通りトレーニングなので、ただがむしゃらに行うだけでは期待する効果は得られませんし、また1回や2回行っただけでもやはり効果は期待できません。
大切なのは、脳トレを行う目的を明確にし、継続して行うということです。
脳トレの問題によって使う機能は異なってきます、例えば「好きなものや楽しかったことを思い出す脳トレ・クイズ」では、当時の思い出を呼び起こす記憶力を使いますが、迷路の問題では空間を把握する力や集中力、注意力などが必要となってきます。よってどんな機能をトレーニングしたいのかという目的を明確にし、それにあった脳トレの問題を選ぶということが重要になってきます。
次に大切なのが継続して行うということです。どんなトレーニングも一朝一夕では効果が期待できないですよね。ただ問題なのはわかっていてもなかなか続けられないという点です。特に介護施設などでは、レクリエーションで脳トレを採り入れていることが多いですが、ご利用者がなかなか参加してくれないというのが悩みとして多いようです。
こういった場合、レクの際に積極的にご利用者とコミュニケーションを取ったり、進行に必要なものなどをあらかじめ決めたり、用意したりなど盛り上がるための事前準備が大切です。楽しい雰囲気を作れば、自然と「参加したい」という気持ちが湧いてきます。複数人で行うことで脳トレの効果を上げる期待もできます。
介護施設でのレクリエーションを盛り上がるコツや効果を上げるポイントについて紹介している記事もありますので、ぜひチェックしてみてください。
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リンク高齢者のレクリエーションの目的や意義とは?分かりやすく解説!
介護アンテナのレクリエーション素材は早稲田大学理工学術院教授で脳科学の権威でもある枝川義邦先生が監修したオリジナル素材となっています。
枝川 義邦Yoshikuni Edagawa
プロフィール
早稲田大学 理工学術院 大学院創造理工学研究科 教授
また、「脳トレ・クイズ」のレク素材だけでも約20種類あり、そのほかにも日本史クイズや暗号を解くクイズもあったりと種類も豊富です!
難易度も初級・中級・上級と設定されているため、その方の認知機能にあわせて取り組んでいただけます。易しい問題から難しい問題にだんだんと難易度をあげていくのもおすすめです。
介護アンテナ会員の方はこちらでご紹介した全ての高齢者向け脳トレ・クイズの印刷用データセットを下記よりダウンロードしていただけます。
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介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!