公開日:2020/12/23

更新日:2021/03/08

使える!介護施設の防災訓練のシナリオ例

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災害対策については、さまざまなケースを想定し、訓練を重ねることで、いざというときに本当に必要な行動がとれるようになるのではないでしょうか。この記事では、介護施設での防災訓練に必要な想定被害や条件、実際の訓練内容についてご紹介します。

使える!介護施設の防災訓練のシナリオ例

自分の施設で被害が発生したときに何が必要か、事前に意見を出し合ったうえで訓練を実施しましょう。地震対応、台風・浸水対応、食事対応の訓練例をご紹介します。

介護施設での防災訓練 ケース1 地震編

使える!介護施設の防災訓練のシナリオ例

防災訓練(地震編)地震発生時の想定被害例

想定:地震発生時間
明け方4:00
想定:地震の規模
震度6(震源は施設所在地から10km)
想定:付随して発生した事象
  • 地震発生直後:停電発生
  • 地震発生直後:ガス停止発生
  • 地震発生から6時間後:断水
  • 地震発生直後:周辺交通網マヒ

この時間の場合は、シフト体制はどうなっている?事前に台風の予測がある場合どうする?など災害発生のイメージはつきづらいので、一つひとつ、施設内で確認していきましょう。

訓練時の確認内容例

  • 停電発生時 灯りはすぐに使える状態になっていますか。
    灯りは、夜勤職員でもすぐに使える状態にしておきましょう。
  • エレベーター内に人が閉じ込められていないか確認する。
  • 正面玄関の自動ドアは停電時でも、カギが閉まる形式ですか。
    停電時、普段は閉まっている正面玄関や裏玄関は手動で開けられる状態になることが多いです。行方不明事故を予防するため、施錠をどのようにするか決めておきましょう。
  • 医療的ケアが必要な方の対応は十分ですか?
  • 職員の勤務調整の連絡は可能ですか。歩いて出勤できる職員は誰でしょうか。
  • 災害発生時の出社退社ルールが決まっていますか。周知できていますか。
  • 停電時、ネットワークが停止した時の代わりの外部との通信方法を準備してありますか?
  • 停電時、電気を別の方法で確保する方法を持っていますか?(例:発電機や蓄電池など)

介護施設での防災訓練 ケース2 台風・浸水編

使える!介護施設の防災訓練のシナリオ例

防災訓練(台風・浸水編)台風直撃時の想定被害

想定:台風直撃の当日の状況
16:00 近隣の河川が決壊(特別警報発令)
想定:台風に付随して発生した事象
  • 18:00 停電
  • 20:00 断水
  • 18:00 周辺交通網マヒ

この時間だとシフトは何人?事前に台風の予測がある場合どうする?など災害発生のイメージはつきづらいので、一つひとつ、施設内で確認していきましょう。

訓練時の確認内容例

  • 特別警報発令の情報はどこから入手しますか。誰がしますか。
    自治体の発信やテレビやラジオの情報など、どのレベルを被災の危険があるとするかを決めておきます。
  • 浸水リスクのある施設ですか。
    自治体のハザードマップを確認し、浸水した場合の対応方法を検討しましょう。
  • 帰宅する職員の帰路は危険ではありませんか。
  • 施設の周りには暴風でとばされそうなものはありませんか。
    壁がはがれたり、物が倒れることもありえます。危険なものは、固定したり、屋内に避難させましょう。
  • 停電時、ネットワークが停止した時の代わりの外部との通信方法を準備してありますか?
  • 停電時、電気を別の方法で確保する方法を持っていますか?(例:発電機や蓄電池など)

介護施設での防災訓練 番外編 食事対応について

使える!介護施設の防災訓練のシナリオ例

停電・ガス停止時に調理スタッフがいない状況で、どのような対応が必要か確認を行いましょう。

訓練時の確認内容例

  • 食事の備蓄品はどんなものがどこにあるかわかりますか。
    どの時間帯の職員でもわかるよう、周知・確認しておきましょう。
  • 備蓄品を使用した食事の提供方法が分かりますか。
    食事の備蓄品の内容をみて、盛り付けまで想像してみましょう。
  • ガス停止の場合、どのように調理しますか。
    施設のガス設備は復旧できる機器(ガスメーター)ですか?できない機器ですか?できない場合は卓上式コンロを使います。
  • 停電の場合、何に注意するといいでしょうか。
    停電時、ガスが復旧できたとしても、換気扇がまわらないため、充分に換気しないと、一酸化炭素中毒になります。

細かい部分までシミュレーションし、いざというときの対応力を身につけましょう

この記事では、介護施設での防災訓練においての被害想定例と確認事項をご紹介しました。あくまで一例で、施設の設備や地域によって想定される被害などは異なります。考え得る被害想定をし、防災訓練を行うことをおすすめします。

防災訓練は実際に災害が発生した際の対応力を養うために実施します。ですから、形式的に行うのではなく、細かいところまでシミュレーションし、いざというときにさまざまなケースで対応ができるように確認を行いましょう。

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