感染症予防において大きな役割を果たすのが手洗い・うがいです。介護職は1ケア1手洗いが基本ですが、正しい方法で行うことが重要です。このページでは正しい手洗い・うがいの方法と行うタイミングについて解説いたします。
手からの接触感染が多いインフルエンザやノロウイルス
インフルエンザやノロウイルスなどの感染症は、手を介して体内に侵入する「接触感染」が多いと言われています。
ドアノブや吊り革などの不特定多数の人が触るところにウイルスが付着し、そういった場所を触った手で眼や鼻や口を触ることで、体内に侵入します。
そのため、感染防止には手指の衛生を保つことが重要になります。
介護施設で手洗い・うがいをおこなう場面
介護施設は不特定多数の人が出入りをします。施設の職員だけでなく、ご利用者・来訪者にも手洗い・うがいの協力をしてもらいましょう。
介護職の手洗いのタイミング
- 感染物として取り扱うものに触れたとき
- 手袋を脱いだとき
- ご利用者の食事に関わるとき(準備・食事介助のとき)
- 医療処置をされているような体調の悪いご利用者のケアをする前
- ご利用者のトイレで排泄をお手伝いしたとき
- 出社時、退社時、休憩前後(うがいも行う)
- 自身の排泄後
ご利用者の手洗いのタイミング
- お食事、おやつの前
- 外出先から施設に帰ってこられたとき
- 排泄後
来訪者の手洗いのタイミング
- 入館時(うがいも行う)
正しい手洗いの方法
石鹸を使い十分にこすり洗いをし、水で流すことにより、細菌やウイルスは大幅に減少します。手洗いが不十分ですと細菌やウイルスが残ってしまい、感染の原因となってしまいます。正しい手洗いの方法を身に付け感染予防に努めましょう。
手洗い前の確認ポイント
- 爪は短く切っていますか?
- 時計や指輪は、外していますか?
手洗いの手順
1.まず、手指を流水でぬらす
2.石鹸液を適量手の平に取り出す
3.手の平と手の平をすり合わせてよく泡立てる
4.手の甲をもう片方の手の平でもみ洗う(両手)
5.指を組んで両手の指の間をもみ洗う
6.親指をもう片方の手で包みもみ洗う(両手)
7.指先をもう片方の手の平でもみ洗う(両手)
必要な場合は爪ブラシを使って指先をもみ洗う
8.両手首までていねいにもみ洗う
9.流水でよくすすぐ
10.ペーパータオルでよく水気をふき取る
手動水栓の場合、水道栓は洗った手で止めるのではなく、ペーパータオルで濡れた手の水気をよくふき取った後、手を拭いたペーパータオルを用いて止めましょう。
手洗いで汚れが残りやすいところ
下記は洗ったつもりでも汚れが残りやすい部分なので念入りに洗います。
- 指先や爪の周り
- 指の間
- 親指の周り
- 手首
- 手のしわ
正しいうがいの方法
- うがいしやすい量(約20ml)の水やお茶などを、口に含んで、口腔内を強くうがい(ブクブク)をして吐き出します。
- 次に、再び口に含んで、上を向いてのどの奥まで液が回るようにしてうがい(オー)をします。
- 2.を繰り返します。
感染・拡大を防ぐために
介護施設においては、介護職自身が媒介者となりご利用者を感染させてしまわないためにも、1ケア1手洗いを行うことが不可欠です。
また、のどは手と同じように空気に直接さらされる部分になりますので、口腔粘膜へ付着した細菌やウイルスをしっかり洗い流し、感染予防に努めましょう。
※記事の内容は2021年3月時点の情報をもとに作成しています。

著者プロフィール
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department














