高齢化が進む日本では、ますますニーズが高まっている介護職。では、介護に携わる介護職員の仕事にはどのような業務があり、それに伴う資格は何があるのでしょうか。その仕事内容を、キャリアパスといっしょに解説します。
介護職の仕事内容とは?キャリアパスとあわせて徹底解説
高齢者や障がい者の生活を支える介護職。高齢化が進むにつれ、そのニーズはますます高まる一方、今後、増え続ける高齢者に対して、携わる人材不足も懸念されています。
そのため、介護職の人材確保に向けたキャリアアップのしくみの形成や、介護現場の環境改善が国の対策として進んでおり、その将来性にはさらなる見直しも期待できる業界となっています。
ここでは、介護の現場に従事する介護職の多岐にわたる仕事内容と、キャリアアップに欠かせない資格について、詳しく解説します。
介護職とは?
介護職は、おもに高齢者や障害者の掃除、料理、洗濯などの生活支援や、食事・排せつ・入浴といった身体介護を担い、ご利用者の日常生活全般を支える仕事です。
これまで、「業務がきつくて給与が安い」というイメージがあった介護職ですが、おもに勤続10年以上の介護福祉士の処遇改善を支援する「介護職員処遇改善加算」などの効果もあって、常勤で働く月給制の介護職の給与は、2017年9月では平均29万120円でしたが、2018年9月では平均30万970円と前年を1万850円上回りました。
参考厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」より
高齢化が進む中で必要不可欠な仕事でありながら、慢性的な人手不足に悩む業界への立て直しを政府も積極的に進めており、今後はさらなる待遇改善が期待できるといえるでしょう。
介護職に就くには?
介護職として働くにあたって、必ず取らなければならない資格はありません。無資格だと、仕事内容に制限がある場合もありますが、介護の仕事に携わることは可能です。
人手不足に悩む介護業界では、「現場で経験を積みながら資格取得を目指したい」という、意欲ある方を積極的に採用する施設もあり、無資格からでもステップアップのチャンスはあるといえるでしょう。
しかし、介護の仕事をするのであれば、仕事の幅が広がったり、企業によっては取得必須資格となっているケースも多いので、基礎的な介護の知識と技術を理解できる「介護職員初任者研修」を取得することをおすすめします。
介護職員初任者研修は介護職の基盤となる資格
介護職員初任者研修は、施設か在宅かにかかわらず、介護職として働く上での基盤となる知識・技術を習得するための研修です。
介護職の資格の中では入門的な位置付けで、講義と演習からなる約130時間の研修を全課程修了した後、修了試験に合格することによって取得することができます。
介護職員初任者研修を取得すると、仕事の幅が一気に広がります。
また、介護職員初任者研修を取得後、その上位にあたる研修でもある「介護福祉士実務者研修」を修了することで、一部の医療的ケアも可能になります。さらに、3年間の実務経験を積むと、国家資格である「介護福祉士」の受験資格を得ることができます。
介護職員初任者研修は、介護業界におけるキャリアのスタートラインとして、取得しておきたい資格であるといえるでしょう。
介護職の仕事内容
介護職が活躍する現場は、施設サービス、通所サービス、訪問サービスなどさまざまです。
ここでは、介護職が活躍する代表的な現場3つを挙げ、それぞれの仕事内容について見ていきましょう。
老人ホームでの仕事
「特別養護老人ホーム」「有料老人ホーム」「介護老人保健施設」など、ご利用者が入居するタイプの施設で働く介護職の仕事は、基本的にご利用者の一日のスケジュールに沿って行われます。
入居型施設での介護職の仕事
- 起床、および洗顔や着替えの介助
- 排せつ介助/オムツ交換
- 食事介助
- 服薬介助
- 趣味や運動、レクリエーションなどの活動の見守りと介助
- 入浴介助
- 歯磨きの介助
- 就寝前の着替えなどの介助
- 夜間の見回り
- 高齢者家族の相談相手
デイサービスやデイケアなどの通所サービスの仕事
通所サービスには、利用者に施設に通っていただき、日中の食事・排せつ・入浴介助などの生活の支援を行う「デイサービス(通所介護)」と、デイサービスの内容に加え、機能回復のためのリハビリサービスを提供する「デイケア(通所リハビリテーション)」があります。
通所サービスでの介護職の仕事
- ご利用者のお迎え
- 健康状態の確認
- 食事介助
- 入浴介助
- レクリエーション
- 生活機能訓練のサポート
- ご利用者のお見送り
訪問介護などの訪問サービスの仕事
訪問サービスは日中ご利用者の自宅に訪問し、あらかじめ決められた身体介護や生活援助サービスを提供する「訪問介護」や、夜間の決められた時間に訪問して就寝介助などのナイトケアを提供する夜間対応型訪問介護などがあります。
いずれもご利用者のご自宅に訪問するサービスとなりますので、施設サービスと比べて1対1での状況になりやすく、ご利用者の生活に非常に近いサービスです。
訪問サービスでのホームヘルパーの仕事
- 身体介護(食事、入浴、排せつ介助など)
- 生活援助(調理、洗濯、掃除など)
自分に合ったキャリアプランでステップアップを
介護職の活躍の場は幅広く、年齢を重ねてライフステージが変わっても働き続けられる職場がたくさんあります。今後、さらなるニーズ拡大が見込まれ、求人も増えていくことが予想される介護の現場でキャリアアップを目指すなら、まずは介護職員初任者研修の取得からスタートしましょう。
その後、介護福祉士、ケアマネジャーというようにステップアップしていくことをおすすめします。

著者プロフィール
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department














