テオドール錠200mg

しる100症状に注意

このページではテオドール錠200mg(田辺三菱製薬株式会社|気管支喘息・COPD治療薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

テオフィリン

効能・効果

気管支喘息,喘息性(様)気管支炎,慢性気管支炎,肺気腫に使用します。

病気・病態

用法・用量

気管支喘息
通常、成人は1日400mgを1日1回就寝前または1日2回朝及び就寝前に分けて服用する。
気管支喘息以外
通常、成人は1日400mgを1日2回朝及び就寝前に分けて服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 痙攣、意識障害(いずれも頻度不明):痙攣又はせん妄、昏睡等の意識障害があらわれることがあるので、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
  • 急性脳症(頻度不明):痙攣、意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
  • 横紋筋融解症(頻度不明):脱力感、筋肉痛、CK上昇等に注意し、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うとともに横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
  • 消化管出血(頻度不明):潰瘍等による消化管出血(吐血、下血等)があらわれることがある。
  • 赤芽球癆(頻度不明):貧血があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  • アナフィラキシーショック(頻度不明):アナフィラキシーショック(蕁麻疹、蒼白、発汗、血圧低下、呼吸困難等)があらわれることがある。
  • 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等)、黄疸があらわれることがある。
  • 頻呼吸、高血糖症(いずれも頻度不明)

その他副作用

頭痛、不眠、めまい、振戦、動悸、不整脈(心室性期外収縮等)、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、下痢、消化不良(胸やけ等)、蛋白尿、血清尿酸値上昇、CK上昇、ALT、LP、LDHの上昇、貧血、そう痒感、発疹、しびれ、不随意運動、筋緊張亢進、頻脈、顔面潮紅、顔面蒼白、しゃっくり、ASTの上昇、倦怠感、むくみ、胸痛

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色・表面が不定形の斑点状を呈する割線入りの徐放性錠剤、長径12.4mm、短径6.9mm、厚さ中心値5.9mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • テオドール錠100mg
  • テオドール顆粒20%
  • テオドール錠50mg

禁忌

病名禁忌

  • 本剤または他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある方

併用禁忌

アデノシン(アデノスキャン)
本剤によりアデノシンによる冠血流速度の増加及び冠血管抵抗の減少を抑制し、虚血診断に影響を及ぼすことがある。アデノシン(アデノスキャン)を投与する場合は12時間以上の間隔をあけること。

併用注意

他のキサンチン系薬剤(アミノフィリン水和物、ジプロフィリン、カフェイン等)
中枢神経興奮薬(エフェドリン塩酸塩、マオウ等)
過度の中枢神経刺激作用があらわれることがある。
交感神経刺激剤(β刺激剤)(イソプレナリン塩酸塩、クレンブテロール塩酸塩、ツロブテロール塩酸塩、テルブタリン硫酸塩、プロカテロール塩酸塩水和物等)
低カリウム血症、心・血管症状(頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用を増強させることがある。
ハロタン
不整脈等の副作用が増強することがある。また、連続併用によりテオフィリン血中濃度が上昇することがある。
ケタミン塩酸塩
痙攣があらわれることがある。
シメチジン
メキシレチン塩酸塩
プロパフェノン塩酸塩
アミオダロン塩酸塩
ピペミド酸水和物
シプロフロキサシン
ノルフロキサシン
トスフロキサシントシル酸塩水和物
パズフロキサシンメシル酸塩
プルリフロキサシン
エリスロマイシン
クラリスロマイシン
ロキシスロマイシン
チクロピジン塩酸塩
ベラパミル塩酸塩
ジルチアゼム塩酸塩
フルボキサミンマレイン酸塩
フルコナゾール
ジスルフィラム
デフェラシロクス
テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。
アシクロビル
バラシクロビル塩酸塩
インターフェロン
イプリフラボン
シクロスポリン
アロプリノール
テオフィリンの中毒症状があらわれることがある。
リファンピシン
フェノバルビタール
ランソプラゾール
リトナビル
テオフィリンの効果が減弱することがある。
フェニトイン
カルバマゼピン
テオフィリン及びこれらの薬剤の効果が減弱することがある。
ジピリダモール
ジピリダモールの作用を減弱することがある。
ラマトロバン
ラマトロバンの血中濃度が上昇することがある。
リルゾール
リルゾールの作用を増強(副作用発現)するおそれがある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

タバコ
禁煙(禁煙補助剤であるニコチン製剤使用時を含む)により中毒症状が現れることがある。
セイヨウオトギリソウ(St.John’sWort、セントジョーンズワート)含有食品
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある。

高齢者が特に注意すること
(一般的な注意点も含む)

  • 本剤は徐放性製剤なので、噛まずに服用すること。
  • 高齢者では副作用の発現に注意し、慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • せん妄

    せん妄

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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