石川県金沢市で開催された「金沢の介護展2026」を取材してきました。医師による人気講演から、気軽に参加できるミニ講座、体験型の企業ブースまで、介護・医療・健康の“学び・体験・相談”が一度にできる、見どころ満載のイベントの様子をレポートします。
介護・医療・健康について学べる!介護展について
2026年5月31日(日)に石川県金沢市で開催された「金沢の介護展2026」。
(主催 / 北國新聞社 共催 / 株式会社ベネッセスタイルケア 後援 / 金沢市)
医師による基調講演から、ためになる医療セミナーやミニ講座、介護にまつわる展示・体験相談ブースまで、 介護・医療について、学び体験し考えることができる、とても充実したイベントです。
この介護展は昨年から株式会社ベネッセスタイルケア共催のもと開催されており、今年は6月に熊本・盛岡でも開催されます。気になる方はぜひチェックしてください!
晴天の中、午前10時に会場開始
当日は気温30度以上と5月の暑い日でしたが、朝の開場前の時間帯から会場に来られる方々も多く、金沢の方々の介護や医療に関する興味の高さを感じました。
外がとても暑いため、少し早めの10時前に会場開始。
スタッフと、「今日は暑いですね」「昨年も来たのよ」などと会話をやりとりされている方々も多く、和やかな雰囲気です。
入場の際にはパンフレットとオレンジの袋に入ったアンケートが配布されました。
会場入り口
配布されたパンフレットとアンケート
会場は、開催時間内(10:00-17:00)であれば自由に入退場ができます。
講演やセミナーを聞いたあとにブースを回ったり、途中で外に出て食事をしてから戻ってくる方の姿も多く見られ、思い思いに皆さま楽しまれている様子が印象的でした。
専門医から病気の知識や治療について学べる人気の講演
介護展のメインのひとつが、医師による基調講演。
金沢では2つの講演が、会場内2階の赤羽ホールで開催されました。
要介護の要因となる病気の知識や治療について、金沢大学の専門医である、小野 賢二郎 先生と篠原 もえ子 先生がわかりやすく説明します。
基調講演 小野 賢二郎 先生 「アルツハイマー治療の最前線」
基調講演 篠原 もえ子 先生「しっかり理解してほしいパーキンソン病のこと」
講演は予約必須で定員300名まで。人気の講演のため、開始時間前から多くの方が集まっていました。
受付では、講演の資料やメモが配布されます。
講演中は、みなさん静かにうなずきながら集中して聞いており、手元でメモを取る方が多く、参加者の方々の熱心さが伝わってきました。
篠原先生の講演ではパーキンソン病に関する貴重な動画も投影され、画面を見つめながらうなずく方や、ご自身の体を使って確かめる方も。
それぞれがご自身や身近な方の状況と重ねながら、理解を深めている様子が印象に残りました。
「ちょっと聞いてみよう」ができる、セミナーやミニ講座
会場内3階では、セミナーや協賛企業によるミニ講座も多数開催。
金沢の介護展では、
・「今日から変えたい呼吸の質 ~深呼吸だけじゃない健康寿命を変える呼吸の仕方~」講師:京堂 美里緒 氏
・「老いは心臓からやってくる ~日常に取り入れる「心臓を強くする」方法~」講師:小村 幸則 氏
・「認定看護師が伝えたい「緩和ケア」 ~元気なあなたにも伝えたい「もしものとき」の前に知っておいてほしいこと~」講師:斎藤 優生 氏
の3つのセミナーが開催されました。
定員70名の会場でしたが、キャンセル待ちの方もいらっしゃったそうで、席はほぼ埋まっている様子が確認できます。
セミナーは予約が必要ですが、当日空きがあればご案内も可能です。
セミナー会場の様子
セミナー「今日から変えたい呼吸の質 ~深呼吸だけじゃない健康寿命を変える呼吸の仕方~」講師:京堂 美里緒 氏
協賛企業が主催するミニ講座は4つ開催されました。
予約不要のため、「気になったから入ってみた」「空いた時間に参加してみた」という飛び入り参加の方も多く、終始おだやかな雰囲気。
30分ほどで実践的な内容が聞けるため、気軽に立ち寄りながら楽しんで学べるのも魅力的です。
前のめりで聞いている方や資料を読み込んでいる方も多く見受けられました。
ミニ講座「高齢者が気をつけたい熱中症~食事で夏に負けない身体をつくる~」((株)LEOC)
ミニ講座「夜間ぐっすり排泄ケア~おむつの正しい選び方・使い方」(ユニ・チャーム(株))
体験が楽しい!企業ブースも見どころ満載
1階会場入り口を入ってすぐと、2階に設置された展示ブースエリアは、まさに“体験型イベント”の雰囲気。
健康チェックから介護食、リハビリ機器、終身サポートまで、協賛企業による幅広いテーマのブースが並びます。
今回はその一部をご紹介します。
列ができる人気の健康チェック|日本調剤株式会社
日本調剤株式会社のブースでは、血管年齢測定と糖化度チェックが大人気。
混んでいる時間帯は順番待ちの列ができるほどで、「自分の状態を数値で知りたい」というご来場の方のニーズの高さがうかがえました。
自分の年齢より高く出る方や、低く出る方、さまざまのようで、みなさん待ち時間にも近くの方と興味深くお話されている姿が印象的でした。
日本調剤(株)の企業ブース
混雑時
スタッフも空き時間に体験させていただきましたが、糖化度が実年齢の中では低い結果に。
直近の食事影響がでやすいそうです。食生活を見直すきっかけにもなりそうですね。
測定の様子
糖化度チェック結果イメージ
そのほかにも、こちらのブースではお薬手帳を持参し薬剤師さんに「おくすり相談」をすることもできます。
おいしさに驚く介護食|株式会社ベネッセパレット
株式会社ベネッセパレットのブースは、介護食の試食ができるブースです。
家庭でも食べられる配食サービス「おうちごはん」の冷凍のお弁当は、通常のお弁当と嚥下が難しくなった方向けのやわらかいお弁当の2種類。
そのほか、介護施設などで提供されている「パン粥」「ゼリー粥」などを試食することができます。
「おうちごはん」のやわらかいお弁当は、酵素の働きでやわらかくなっているため、スプーンで簡単にほぐせるのに見た目も味も普段の食事に近い仕上がり。食べやすさとおいしさの両立に驚かされます。
実際に食べてみた方々からは、「思っていたよりずっとおいしい!」という声が多く聞かれました。
一番驚かれる方が多いという「パン粥」は、北海道の風味豊かな生乳が使用されており、香りも味わいもパンのおいしさです。
スタッフも食べてみましたが、パンを食べているような感覚にとても驚きました。
(株)ベネッセパレットの企業ブース
様々な介護食をその場で試食可能
「楽しく姿勢改善」を実感できる体験|TANOTECH株式会社
2階ではTANOTECH株式会社の、姿勢の測定と運動を組み合わせたモーショントレーニングツール体験ができるブース。
内容は、まずモニターの前に立ち、センサーで自分の姿勢を数値化。その後ボール投げなどのプログラムで体を動かします。
体を動かしたのちに、もう一度姿勢を測定すると数値が変化することが分かります。
運動することで姿勢が改善されることがその場で実感でき、実際に体験している方からも驚きの声が上がっていました。
TANOTECH株式会社は他にも、各講演後にホールで「介護予防体操」を当日開催しており、参加者が体を動かす楽しい空間でした。
TANOTECH(株)の企業ブース
ホールで実施された介護予防体操の様子
このモーショントレーニングツールは、ゲーム感覚で取り組めることができ、リハビリやレクリエーションとしても活用できるため、介護施設での導入が進んでいます。 ベネッセスタイルケアの介護施設では、すでに19施設に導入されています。
そのほかにも役立つブースが盛り沢山
会場には他にも、
- 総合栄養食品のサンプル品配布・展示
- 発語+有酸素運動の多重トレーニング可能なマシンの体験
- 大人用おむつのケアや機能の相談
- 生前対策や相続に関する相談
- 施設選びのお手伝いや終身サポート
など、介護・医療・健康に直結するテーマのブースが多数。
気になることをその場で相談できるのも、このイベントならではの魅力です。
総合栄養食品のサンプル品配布
発語+有酸素運動の多重トレーニングマシン
来場者のリアルな声
実際に参加されていた方々から、このようなお声をいただきました。
「昨年は講演を詰め込みすぎてブースを回れなかったので、今年は余裕をもって楽しみにきました!」
「気になってふらっと入ったけど、ミニ講座や展示ブースなどに参加できてよかったです」
「午前と午後で講演を予約して、間にお昼を食べてまた戻ってきました。午後のセミナー行ってきます。」
それぞれがご自分のペースで、じっくりとイベントを活用している様子が伝わり、来場者の方々とつくりあげられる介護展の雰囲気に、心が温かくなりました。
会場では、イベントアンケートを回収しています。
イベントアンケートにお答えいただくと、「老人ホーム選びがよく分かる本」(小冊子)と入浴剤(お好きな香り2点)を無料でプレゼント。今後のイベントの参考にさせていただくため、ぜひ次の介護展に参加される方は、アンケートの記入をご検討ください。
アンケート記入後のプレゼント
アンケート記入コーナー
まとめ
「金沢の介護展」は、講演・セミナー・ミニ講座でしっかり学び、ブースで体験し、必要があればその場で相談もできる、 情報収集の場としてはもちろん、介護・医療・健康について考えるきっかけに出会える素敵なイベントでした。
気になった方はぜひこれから開催される熊本や盛岡の介護展もチェックしてみてくださいね。

著者プロフィール
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department















