公開日:2023/07/26
更新日:2023/07/26
登録者:介護アンテナ編集部
介護アンテナでは、老人ホームやデイサービスなどの介護施設でご利用いただける、高齢者向けレク素材を多数掲載しています。今回はそのなかから、室内でできるゲーム・レクリエーション素材をピックアップ。雨の日や、気温が高い日、あるいは低くて外出できないときに、ぜひ挑戦してみてください!
座ってできるレクリエーションを考えるとどうしても脳トレなど頭を使うものを思い浮かべがちになると思いますが、決してそんなことはありません。
高齢者が座りながらでも楽しめるレクリエーションはたくさんあります。介護アンテナオリジナルの体操や高齢者施設のレクで今や高い人気を誇る「ボッチャ」のルールなどをご紹介します!
座ってできる運動のレクリエーションをお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
「ボッチャ」は、障がいのある人のために考案されたスポーツです。座ったまま行えて、ボールは投げても、転がしても、蹴ってもOK。体力に自信がない方や運動が苦手な方でも参加できるのが、ボッチャの一番の魅力といえるでしょう。ルールがシンプルな分、参加する方に合わせてアレンジできるのも、ボッチャのよさです。
冒頭で少し紹介したようにジャックボールに赤と青のボールを6球ずつ投げ、どれだけ近づけられるかを競います。相手のボールを弾いて自チームのボールを近づけたりとカーリングに似ている部分もあります。
ただしボッチャの場合はジャックボールそのものを動かすこともできます。 ボッチャは個人戦・ペア戦、チーム戦があり、個人戦は1対1の2名、ペア戦は2対2の4名、チーム戦は3対3の6名で行います。(後述しますが、介護施設などで開催する場合、人数を増やすこともできます。)
コートの大きさは縦12.5m×横6mです。図の①~⑥のスペースのことをスローインボックスといい、プレイ人数によってスローイングボックスは異なります。
先攻後攻を決め、先攻チームの選手が①のスローイングボックスからジャックボールを投げます。
ジャックボールを投げたら続けて自チームのカラーボールを投げます。また投げる際はスローイングボックスから出てはいけません。
先行のチームが投げた後、後攻のチームが②・④・⑥いずれかのスローイングボックスからボールを投げます。
3投目からジャックボールに対し、両チームの一番近いカラーボールの距離を比較し、遠い距離にあるボールのチームが投げます。投球はジャックボールより遠いチームが相手より近づけられるまで続きます。
2~4を繰り返し、ボールがなくなるまで続けます。一方のチームの投げるボールがなくなった場合は、もう一方のチームが連続して投げます。
ジャックボールに近いカラーボールのチームが勝ちです。 次に負けたチームのボールでジャックボールに一番近いボールを確認します。 負けたチームのボールからジャックボールまでの距離内にある勝利チームのボール数を得点として数えます。
得点を計測するまでが1ゲームです。「6.勝敗を決め得点を計測する」までが終了したら次のゲームに移ります。公式ルールでは個人戦とペア戦は4ゲーム、団体戦は6ゲームを行い、その合計得点が多いチームの勝ちです。
高齢者の転倒は、ときに大きなケガにつながります。座ってできる「転倒予防体操」で筋力・バランス力を鍛えて、転びにくい体をつくりましょう。
3拍子で腕を振りながら足踏みを行います。
膝を交互に4回上げます→膝と両手を一緒に4回上げます。
1.骨盤の動きを意識しながら左右のお尻を上げます。ひじ掛けを持ち、片方ずつお尻を持ち上げます。4回行います。
2.左右に重心を移動しバランスをとります。両手・両足を開き、左右に重心を移動してバランスをとります。4回行います。
1.両手を合わせ左右に4回ひねります。両足を開き、両手を合わせて上半身を左右に4回ひねります。
2.ヒールタッチ&パンチ。片方の手でパンチを出し、反対側の足を伸ばしかかとで床をタッチします。左右交互に4回行います。
3.ニーアップ&パンチ。片方の手でパンチを出し、反対側の足の膝を上げます。左右交互に4回行います。
「モルック」は、フィンランドで生まれたスポーツです。モルックと呼ばれる木の棒を投げ、「スキットル」という複数の木のピンを倒して獲得した点数を競います。
運動が苦手な方や体力に自信がない方でも参加できること、また「投げる」「歩く」「しゃがむ」などの動作があり運動量が適度なことから、近年は老人ホームなどの介護施設で人気となっています。
まずはスキットルという1~12が書かれたを木の棒を地面に並べます。次に、2チーム以上(1チームは3~4人程度)に分かれ、3~4mほど離れたところから交互にモルックと呼ばれる木を投げ、スキットルを倒します。
スキットルには数字が書かれており、1本だけ倒れた場合はスキットルに書かれた数字が得点に、2本以上倒れた場合は、倒れた本数が得点になります。
各チームが順番にスキットルにモルックを投げ、最初にぴったり50点になったチームが勝ちです。(50点を超えた場合は25点から再スタート) 時間があまりない場合は30点制(15点戻り)で行っても大丈夫です。プレイ人数は自由ですが、1チーム3人~4人程度だと楽しくプレイすることができます。
「風船でアタック!バレーボールゲーム」は膨らませた風船に布の粘着テープを十字に1周貼り、テーブルをコートに見立てて行うバレーボールです。ルールはとてもシンプルで分かりやすく、また座りながら体を動かせるレクリエーションなので、どなでも楽しみながら行うことができます。
複数人で行うので自然と会話が生まれたりと参加者同士のコミュニケーションを深めるという目的でもとてもおすすめです。
座りながらできる運動のレクリエーションの次は頭の体操になるレクリエーションをご紹介します。介護アンテナではたくさんの介護レク素材のご用意がありますが、ここでは1番人気と言っても過言ではない「脳トレ・クイズ」と美人画やおしゃれな花の図柄が人気の「大人の塗り絵」、複数人で楽しめる「ホワイトボードを使ったレク」をご紹介します。
ホワイトボードを使った「思い出そう、漢字の画数! ゲーム」は、複数のチームに分かれそれぞれのチームで話し合い、二画の漢字を思い浮かぶ限りホワイトボードに書きだすゲームです。レベルに合わせて二画よりさらに増やしても大丈夫ですし、グループごとで優劣が出てしまいそうな場合はグループにわけなくても大丈夫です。
二画という条件に合った漢字を探すので、記憶力を使う脳トレになります。また、チームで話し合うので脳の活性化につながるだけでなく、自然とコミュニケーションも発生し盛り上がるレクリエーションとなっています。
「白黒どっち? リバーシ数当てゲーム」はリバーシ設置を使ったレクリエーションです。ルールはシンプルでリバーシのコマ5枚をボードに振り、白と黒のどちらが多いかを予想し、当てた数を競うというレクリエーションです。ルールがシンプルなうえ勝敗は偶然性によるものなので、誰でも楽しめるレクリエーションとなっています。
昭和クイズはその名のとおり昭和の事柄をテーマにしたクイズです。現在、高齢者(65歳以上の方)は昭和生まれの方が大半ですので、どれも「懐かしい」と思ってもらえる問題ばかりとなっています。
また、当時のことを思い出すことは記憶力のトレーニングになるだけでなく、認知症ケアである「回想法」にもなるので、高齢者施設で行うレクにはおすすめの脳トレです。
介護レク素材昭和クイズ - No.00387
介護レク素材昭和クイズ - No.00392
介護レク素材昭和クイズ - No.00397
「私は誰でしょう?脳トレ・クイズ」は書かれたヒントから誰のことを指しているのかを当てるクイズです。答えは昔話の登場人物だったり歴史上の人物だったりとさまざまです。難易度が上がるほどヒントが少なくなり難しくなっています。どれも一度は聞いたことのある名前ばかりなので、どなたでも楽しみながら取り組めるでしょう。
また、答えを出すのに記憶をたどることになるので記憶力のトレーニングにもつながります。
介護レク素材私は誰でしょう?脳トレ・クイズ - No.01021
介護レク素材私は誰でしょう?脳トレ・クイズ - No.01025
介護レク素材私は誰でしょう?脳トレ・クイズ - No.01030
ここでは手先を使ったレクリエーションをご紹介します。もちろん、すべて座りながら行うことができます。手先を使うことは脳の刺激にもなるので認知症予防にもつながり高齢者施設などでのレクリエーションとしてもとてもおすすめです。塗り絵や工作、ピンポン玉を使った介護アンテナオリジナルのレクリエーションもあるのでぜひご活用ください。
介護アンテナの塗り絵は、普通の塗り絵素材に加え、おしゃれな花柄の素材でだったり、かわいい動物、美人画など大人なテイストの素材もランナップが豊富です。美人画塗り絵は化粧をするようなイメージで塗られたりと特に高齢者女性に人気です。
このほかにも田舎の風景を描いた素材もあり、難易度は初級から上級まで揃っているので、取り組み方のお好みに合わせて選んでみてください。
介護レク素材塗り絵「オオハシ」 - No.00738
介護レク素材大人の塗り絵「5月の花」 - No.00380
介護レク素材美人画の塗り絵「向日葵とモダンガール」 - No.00788
布テープで素敵な花のブローチを作るレクリエーションです。花びらのパーツを40個作るので時間がかかりますが、パーツは簡単に作れるのでどなたでも取り組みやすい内容となっています。またそれを作ったパーツを花のブローチに仕上げることで達成感を味わうことができます。さらに手先を使うレクリエーションなので脳への刺激にもなり認知症予防の効果が期待できます。
「マスキングテープでオリジナルアート!」はマスキングテープを使い作品を作るレクリエーションです。発何かお題を出し作ってもらったり、介護アンテナの塗り絵の素材の線に沿ってそのうえから貼ってもよいでしょう。また特にお題などを出さずに自由な発想で好きに作ってもらうのもおすすめです。
「何を作ったのか?」「どんなイメージなのか?」など自然と会話も生まれコミュニケーションの活性化が期待できます。
ピンポン玉を使った「キャッチして! ピンポン玉バウンドゲーム」は参加者一人ひとりの両手にそれぞれカップとピンポン玉を持ってもらい、テーブル上で1バウンドをさせ、それをカップでキャッチします。
それができたら次は2バウンド、次は3バウンドと増やします。その次からは左右の手を入れ替えて繰り返します。ピンポン玉の動きをしっかり目で追い、手を素早く動かすことで動体視力と瞬発力を鍛える効果が期待できます。
このほかにもピンポン玉を持った人が指名した人に投げて指名された人がカップで受け取るなどのアレンジルールもあるので、ぜひ一度行ってみてください。
★ 参加者のレベルに合わせて、アレンジする
★ 2人1組になってテーブルを挟み、バウンドさせる人とカップに入れる人を分けてもよい
★ ゲーム参加者全員でテーブルを囲み、ピンポン玉を持った人が、指名した人に向けて投げ(バウンド数も指定)、指名された人がカップで受け取るなどもよい(カップで受け取った人が次の投球者になる)
足腰が悪い方にも楽しんでいただけるようこの記事では「座ってできるおすすめのレクリエーション」というテーマでレク素材をご紹介しました。
介護アンテナでは5,000以上の介護レク素材を取り揃えておりますが、「数が多すぎてどのレク素材をえらんだらよいかわからない」という方のためにさまざまなレク素材ごとでまとめ記事を作成しています。脳トレや塗り絵のほかにも介護アンテナオリジナルの体操動画などもありますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
これらは会員登録(無料)していただくことでレク素材を無制限で印刷することができます。
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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