足腰の弱った高齢者にとってADL(日常生活動作)の低下は身体的・精神的な機能低下にも繋がります。ADL低下を予防する意味でも歩行はとても大事ですが、同時に転倒事故などのリスクも伴います。この記事では安全な歩行介助の方法についてご説明します。※無料会員登録をすると動画が閲覧できます※
この記事では『お手伝いは必要だが、ご自分で歩くことができる』方をモデルに安全な歩行介助の方法についてご説明します。
立ち上がり介助の方法
立ち上がり介助は、前傾位をとっていただき、前方に重心を移動してから立ち上がるように意識して行います。
- ご本人・介助者とも脇をしめる。
- ご本人に介助者の腕に力をかけ、押し下げてもらうように立ち上がっていただく。
※介助者はご本人が前傾し体重が足にかかるのを待って、一緒に立ち上がっていくことで、自然な立ち上がり動作を促します。
手引き歩行の方法
- 手すり、杖、歩行器などがある場合には、それらを使用し、介助者はいざというときにご本人を支えられる方法の方が安全です。
- 手すりがなく、介助者も横につくことが難しい場合のみ、手引きで歩いていただくようにします。
手引き歩行は、立ち上がり介助で立位が安定した状態から、介助者はご本人の肘を下から支え、ご本人には介助者の腕につかまってもらい、脇をしめた姿勢で進みます。不安定な方は、両肘ではなく両肩甲骨を支えた方がより安全です。
手引き歩行のNG例
手だけを持った介助は危険です!
歩行の見守り介助
介助者は杖と反対側の斜め後ろに立って見守りをします。
- 介助者はご本人がどの方向にバランスを崩しても支えられる位置で、足を広げた姿勢で見守ります。
- 介助者は常にご本人の足の運びに注意します。
- 介助中はぜったいに目を離さない。
歩行器歩行の介助
タイヤのない歩行器(交互歩行器、ピックアップウォーカー)を使う際の注意点
- 歩行器を持ち上げた際に後方へバランスを崩さないように見守り
- 歩行器がひっかかった時の前方への転倒しないよう見守り
タイヤのある歩行器を使う際の注意点
1.介助者は、歩行器に手をかけておく
介助者は歩行器に手をかけ、スピードのコントロールができる位置で介助します。
2.加速に注意!
前方に重心をかけすぎると加速して前方に転倒することがあります。
身体の状態に応じて最適な歩行介助を行いましょう
歩行介助は、その方のADLにあわせて、安全を第一に考えた最適な方法で行うことが大切です。
距離やスピードにも注意して、その方にあった歩行介助を行っていきましょう。
【動画】歩行介助(立ち上がり・手引き・見守り・歩行器歩行)の種類・注意点
介護アンテナ会員の方は動画で一連の流れを見ることができます。※会員登録は無料です。
※記事の内容は2021年3月時点の情報をもとに作成しています。

著者プロフィール
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department














