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更新日:2025-11-06 17:10:49 +0900

ラコールNF配合経腸用半固形剤

イーエヌ大塚製薬株式会社

  • 内服薬輸液・栄養製剤
  • 医薬品コード(YJコード):3259118T1020
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このページではラコールNF配合経腸用半固形剤(イーエヌ大塚製薬株式会社|輸液・栄養製剤)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

たんぱく質を主体として、脂質、炭水化物、ビタミン、電解質を含む半消化態栄養剤

効能・効果

特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用します。

用法・用量

成人標準量として1日1,200~2,000g(1,200~2,000kcal)を胃瘻より胃内に1日数回に分けて投与する。投与時間は100g当たり2~3分(300g当たり6~9分)とし、1回の最大服用量は600gとする。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他副作用

下痢(17.9%)、ALTの上昇、腹部膨満感、便秘、悪心、低ナトリウム血症、誤嚥性肺炎、AST・カリウムの上昇、ナトリウム・クロールの低下、白血球数の増加

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

微褐白色のゲルで、わずかに特有の香り(ミルク様)があり、味はわずかに甘い

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • ラコールNF配合経腸用液

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 胃の機能が残存していない方:本剤の投与方法は、胃の貯留能、運動機能を利用する必要がある。
  • イレウスのある方:消化管の通過障害がある。
  • 腸管の機能が残存していない方:水、電解質、栄養素などが吸収されない。
  • 高度の肝・腎障害のある方
  • 重症糖尿病などの糖代謝異常のある方:高血糖、高ケトン血症などを起こすおそれがある。
  • 先天性アミノ酸代謝異常の方:アシドーシス、嘔吐、意識障害などのアミノ酸代謝異常の症状が発現するおそれがある。

併用注意

ワルファリン
ワルファリンの作用が減弱することがある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

牛乳たん白アレルギーを有する方
本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、顔面蒼白、血圧低下、冷や汗、頻脈、蕁麻疹、悪寒、呼吸困難を引き起こすことがある。

高齢者が特に注意すること

一般に生理機能が低下しているため、投与量、投与速度に注意して投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。
これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修者プロフィール

秋下 雅弘

1960年鳥取県生まれ。1985年東京大学医学部卒業。
東京大学医学部老年病学教室助手、ハーバード大学研究員、杏林大学医学部助教授、東京大学大学院医学系研究科准教授・同教授などを経て、現職。日本老年医学会理事、日本老年薬学会代表理事、日本認知症学会代議員など学会役員多数。専門は老年医学、特に高齢者の薬物使用、老年病の性差。

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター公式ホームページ
佐々木 淳

1973年京都府生まれ。1998年筑波大学医学専門学群卒業。
社会福祉法人三井記念病院内科/消化器内科、東京大学医学部付属病院消化器内科等で勤務したのち、足を踏み入れた在宅医療で「単に治療する医療ではなく、総合的に患者を診て、その幸せを支える医療ができる」ことを実感し、2006年に最初の在宅療養支援診療所を開設。2008年 医療法人社団悠翔会に法人化、理事長就任。2021年 内閣府・規制改革推進会議・専門委員。

医療法人社団悠翔会公式ホームページ

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