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更新日:2025-11-06 17:55:02 +0900

ハルナールD錠0.2mg

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このページではハルナールD錠0.2mg(アステラス製薬株式会社|泌尿器・生殖器)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

タムスロシン塩酸塩

効能・効果

前立腺肥大症に伴う排尿障害に使用します。

用法・用量

通常、成人は1回0.2mgを1日1回食後に服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 失神・意識喪失(頻度不明):血圧低下に伴う一過性の意識喪失等があらわれることがある。
  • 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇、ALT上昇、黄疸等があらわれることがある。

その他副作用

めまい、ふらふら感、頻脈、発疹、胃不快感、嘔気、嘔吐、胃重感、胃痛、食欲不振、嚥下障害、咽頭灼焼感、全身倦怠感

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色の口腔内崩壊錠、直径8.5mm、厚さ4.2mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • ハルナールD錠0.1mg

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

併用注意

降圧剤
起立性低血圧が起こるおそれがある。
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤:シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物等
併用により症候性低血圧があらわれるとの報告がある。

高齢者が特に注意すること

  • 立位血圧が低下することがあるので、体位変換による血圧変化に注意すること。
  • 本剤はかみ砕かずに服用させること。
  • 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また水で服用することもできる。
  • 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用しないこと。
  • 腎機能が低下していることがあるため、高齢者で腎機能が低下している場合は0.1mgから投与を開始し、経過を十分に観察した後に0.2mgに増量すること。0.2mgで期待する効果が得られない場合にはそれ以上の増量は行わず、他の適切な処置を行うこと

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • 排尿障害・尿失禁

    排尿障害・尿失禁

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修者プロフィール

秋下 雅弘

1960年鳥取県生まれ。1985年東京大学医学部卒業。
東京大学医学部老年病学教室助手、ハーバード大学研究員、杏林大学医学部助教授、東京大学大学院医学系研究科准教授・同教授などを経て、現職。日本老年医学会理事、日本老年薬学会代表理事、日本認知症学会代議員など学会役員多数。専門は老年医学、特に高齢者の薬物使用、老年病の性差。

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター公式ホームページ
佐々木 淳

1973年京都府生まれ。1998年筑波大学医学専門学群卒業。
社会福祉法人三井記念病院内科/消化器内科、東京大学医学部付属病院消化器内科等で勤務したのち、足を踏み入れた在宅医療で「単に治療する医療ではなく、総合的に患者を診て、その幸せを支える医療ができる」ことを実感し、2006年に最初の在宅療養支援診療所を開設。2008年 医療法人社団悠翔会に法人化、理事長就任。2021年 内閣府・規制改革推進会議・専門委員。

医療法人社団悠翔会公式ホームページ

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