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更新日:2025-11-06 17:41:54 +0900

ベルソムラ錠15mg

MSD株式会社

  • 内服薬抗不安薬・睡眠薬
  • 医薬品コード(YJコード):1190023F1024
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このページではベルソムラ錠15mg(MSD株式会社|抗不安薬・睡眠薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

スボレキサント

効能・効果

不眠症に使用します。

病気・病態

用法・用量

通常、成人は1回20mgを、高齢者には1回15mgを1日1回就寝直前に服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

その他副作用

疲労、傾眠、頭痛、浮動性めまい、悪夢、睡眠時麻痺、異常な夢、入眠時幻覚

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

楕円形の白色のフィルムコーティング錠、長径10.3mm、短径5.6mm、厚さ4.0mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • ベルソムラ錠10mg
  • ベルソムラ錠20mg

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

併用禁忌

イトラコナゾール(イトリゾール)
ポサコナゾール(ノクサフィル)
ボリコナゾール(ブイフェンド)
クラリスロマイシン(クラリシッド)
ボノプラザン・アモキシシリン・クラリスロマイシン(ボノサップ)
ラベプラゾール・アモキシシリン・クラリスロマイシン(ラベキュア)
リトナビル(ノービア)
ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド)
エンシトレルビル(ゾコーバ)
本剤の作用を著しく増強させるおそれがある。

併用注意

中枢神経抑制剤:フェノチアジン誘導体、バルビツール酸誘導体等
中枢神経系に対する抑制作用を増強させるおそれがある。
CYP3A4を中等度に阻害する薬剤:ジルチアゼム、ベラパミル、フルコナゾール等
傾眠、疲労等の本剤の副作用が増強するおそれがあるため、併用する際には1日1回10㎎へ減量を考慮する。
CYP3A4を強く誘導する薬剤:リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等
本剤の作用を減弱させるおそれがある。
ジゴキシン
ジゴキシンの血中濃度を上昇させるおそれがある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

アルコール
精神運動機能が低下する可能性がある。本剤を服用時に飲酒は避けること。

高齢者が特に注意すること

  • 高齢者での薬物動態試験において、非高齢者と比較して血漿中濃度が高くなる傾向が認めれている。一般に高齢者では生理機能が低下していることも考慮し、状態を観察しながら慎重に投与すること。
  • 就寝の直前に服用させること。
  • 光及び湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。
これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • ふらつき・転倒

    ふらつき・転倒
  • せん妄

    せん妄

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修者プロフィール

秋下 雅弘

1960年鳥取県生まれ。1985年東京大学医学部卒業。
東京大学医学部老年病学教室助手、ハーバード大学研究員、杏林大学医学部助教授、東京大学大学院医学系研究科准教授・同教授などを経て、現職。日本老年医学会理事、日本老年薬学会代表理事、日本認知症学会代議員など学会役員多数。専門は老年医学、特に高齢者の薬物使用、老年病の性差。

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター公式ホームページ
佐々木 淳

1973年京都府生まれ。1998年筑波大学医学専門学群卒業。
社会福祉法人三井記念病院内科/消化器内科、東京大学医学部付属病院消化器内科等で勤務したのち、足を踏み入れた在宅医療で「単に治療する医療ではなく、総合的に患者を診て、その幸せを支える医療ができる」ことを実感し、2006年に最初の在宅療養支援診療所を開設。2008年 医療法人社団悠翔会に法人化、理事長就任。2021年 内閣府・規制改革推進会議・専門委員。

医療法人社団悠翔会公式ホームページ

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