公開日：2022/11/08
更新日：2022/11/09
登録者：介護アンテナ編集部
本記事では、高齢者のレクリエーションにぴったりの記憶力ゲームを多数ご紹介します。ものごとを考える経験を通して、記憶力や思考力の維持、向上を目指しましょう。すべて無料ですので、ぜひご活用ください。
ゲームやクイズは、楽しみながら脳トレできる魅力的なレクリエーションです。本記事では、記憶力に関連したゲームをピックアップして紹介します。記憶力は、年齢を重ねるにつれて次第に衰えていきます。楽しみながら集中できるクイズやゲームを通して、考える習慣を作りましょう。凝り固まった脳の体操になります。
介護アンテナでは記憶力のトレーニングになる介護レク素材がたくさんあります。「私は誰でしょう？クイズ」や「好きなものや楽しかったことを思い出す脳トレ・クイズ」は昔の記憶を遡る問題で、間違い探しでは、絵を一時的に記憶し、正解と異なる部分を探すなど一時記憶の能力が問われます。
そのほか、記憶力と同時に計算力や空間把握力も必要となる問題もあるので記憶力だけでなく、高齢者で弱くなりがちなワーキングメモリのトレーニングになることが期待できます。
今回は数ある問題の中から5つのテーマで全15問の問題をご紹介します。
まずは、すごろくゲームを紹介します。どこまで進んだのか把握できるように、順番にマス目をたどりましょう。初級、中級、上級と3つのクイズがあるので、挑戦してみてください。
指示通りにマスを進めていくすごろくの脳トレクイズです。ひとつずつ順番にコマを進めて、最後にたどりついた場所はどこでしょうか。答えの欄にお店の名前を書き込んでみてください。
中級のすごろくクイズです。マス目が多いため、今どこにいるのかわからなくなってしまいがちです。「進む」と「戻る」に注意して、ひとつずつコマを動かしましょう。 最後まで到達したら、もう一度最初からコマを動かして、同じ場所になるか確認してみると正解しやすいです。
AさんとBさん、二人がマスを移動するすごろくクイズです。二人分をまとめて考えると混乱しそうな場合は、Aさんへの指示とBさんへの指示をわけて、ひとり分ずつコマを進めてみましょう。
介護レクその他の「すごろくの脳トレ・クイズ」の高齢者向け介護レク素材を見る
たくさんのイラストの中から、違うものを探すゲームです。間違いを見つけるためには、イラストをよく観察して覚えておかなければなりません。 図形の認識能力や集中力のトレーニングにもなるでしょう。楽しいイラストの間違い探しばかりです。ぜひ挑戦してみてください。
9つのけん玉イラストの中に、ひとつだけ違うものがあります。パッと見てもわからないときは、距離が近い隣同士のイラストを見比べてください。ひとつずつ、同じか違うか確認していくと見つけやすいですよ。
16個のイラストが並んだ間違い探しです。数が多く、パッと見ただけでは間違いに気が付くのは難しいかもしれません。イラスト同士の距離も近いので、どれを比べたか忘れないように、端から順に見ていきましょう。
24個ものイラストがずらりと並んでいます。すぐに間違いを見つけるのは難しいでしょう。しかも、他と違うお面はひとつではなく2つあります。2つのお面は、それぞれ別の部分が違いますよ。じっくり比べてみてください。
介護レク間違い探し「ひょっとこのお面」 - No.00030
介護レクその他の「間違い探し」の高齢者向け介護レク素材を見る
しりとりは、言葉を連想するゲームです。普通のしりとり遊びをするのも楽しいですが、ここでは、迷路形式のしりとり遊びをご紹介します。言葉は使わないと次第に出てこなくなるため、積極的に触れる機会を作りましょう。
しりとりで言葉をつなげ、ゴールを目指す迷路です。一部はイラストになっています。文字に変えて考えましょう。 たとえば、スタートの「くつ」の次は「つばさ」「つみれ」「つき」どれでもつながりますが、「つみれ」を選んでしまうと次に進めません。順番に候補を消していきましょう。
初級と同じように、スタートからゴールを目指します。イラストの中には、複数の言葉が連想されるタイプも混ざっています。最初から決めてしまわずに、前後の言葉からいくつかの候補を出してみましょう。
しりとりの迷路、上級問題です。すべてがイラストになっており、言葉を連想しながら進まなければなりません。欄外に、候補の読み方を小さく書き込みながら進めてください。途中で迷ったら、ゴールの側から反対に考えてみましょう。
介護レクその他の「しりとりの迷路」の高齢者向け介護レク素材を見る
電卓に慣れていると、暗算をしたり、数字を書いたり自分で計算する機会は少なくなる一方です。しかし、計算は手軽に脳のトレーニングができる最適な方法でもあります。遊びながら楽しく計算にとりくめる、あみだくじ形式の計算問題をご用意しました。あみだくじと計算、どちらも脳のトレーニングにつながります。ぜひチャレンジしてみてください。
あみだくじで通った数字を足し算する計算問題です。まずは、星のマークからスタートしてあみだくじをしましょう。その後、数字を順番に足していきます。足しながら進む方法もありますが、同時にすると間違えやすくなります。最後に改めて検算しましょう。
あみだくじクイズの中級です。通る数字が増えて、上向きの横棒が登場しています。慌てずに取り組んでみてください。わかりにくいときは、余白に数字を書き出してから計算するといいですよ。
あみだくじの計算問題、上級です。中級よりも横棒が増えて数字が多くなります。数字自体も大きいものが混ざり、足し算の難易度も上がっています。一度にまとめて足すのではなく、ひとつずつ足して順番に答えを書き出していきましょう。
介護レクその他の「あみだくじの計算問題」の高齢者向け介護レク素材を見る
「私は誰でしょう？クイズ」は、ある特定の人物に関するヒントを順番に読んでいき、該当の人物が誰なのかを当てるゲームです。ひとつひとつのヒントを組み合わせて、すべての条件に該当する人が誰なのかを考えましょう。わからないときは、前のヒントに戻って考えてみるのもおすすめです。答えがわかったときも、改めて前のヒントを見返して、すべてに当てはまるかどうかチェックしてみてください。
ヒントに当てはまる人物が誰なのかを考えるクイズ、初級です。周りに描かれたイラストがヒントになっています。そのまま利用してもいいですし、最初は周りのヒントを隠しておくのもいいでしょう。
介護レク私は誰でしょう？脳トレ・クイズ - No.00169
ヒントを元に人物を考えるクイズの中級です。ヒントにイラストはなく、文字だけで連想しなければなりません。わかりにくいようであれば「日本の歴史に出てくる偉人です」といったヒントを途中で出してあげてもいいでしょう。
介護レク私は誰でしょう？脳トレ・クイズ - No.00179
上級は、日本の浮世絵師に関する問題です。6番まで進まないと回答が見えないので、事前に浮世絵師であると伝えてもいいかもしれません。最後は、実際に描いた絵を皆さんで鑑賞しても楽しいですよ。
介護レク私は誰でしょう？脳トレ・クイズ - No.00184
介護レクその他の「私は誰でしょう？クイズ」の高齢者向け介護レク素材を見る
過去を思い出すことは、記憶の定着につながります。それに、幸せな記憶を思い出したり、誰かに話したりするのは、とても楽しい時間ですよね。昔の記憶を思い出して、文章に書いてみましょう。思い出す行為はもちろん、文章にまとめ、文字で書くことも脳トレにつながります。
子どもの頃を思い出して、好きだった遊びと授業について考えてみましょう。文章にしないで、答えを書くだけでもかまいません。子どもの頃のことを振り返ってみてください。
介護レク好きなものや楽しかったことを思い出す脳トレ・クイズ - No.00354
子どもの頃に好きだったものを思い出すクイズの中級です。楽しかったイベントやお気に入りの場所など、エピソード性の高い記憶について、文章にしてみてください。
介護レク好きなものや楽しかったことを思い出す脳トレ・クイズ - No.00359
若い頃に好きだった俳優や女優、また、よく観た映画とシーンについての質問です。これまでに好きだと思った作品や人について、思い出してみてください。このクイズをきっかけに、もう一度昔好きだったものに触れてみるのも楽しいですね。
介護レク好きなものや楽しかったことを思い出す脳トレ・クイズ - No.00364
介護レクその他の「好きなものや楽しかったことを思い出す脳トレ・クイズ」の高齢者向け介護レク素材を見る
昔の計算機「そろばん」に関する計算クイズです。高齢の方の中には「電卓を使うよりもそろばんの方が早く計算できる」という方もいるかもしれませんね。昔懐かしいそろばんのルールを思い出しながら、問題を解いてみましょう。実際にそろばんを手元に用意して、触りながら挑戦してみるのも楽しいですよ。
そろばんの表示が何の数字を示しているのかを考える問題です。例を見て、そろばんのルールを思い出してみましょう。黒い印のついているところが、一の位です。
そろばんを見て、いくつの数字を表しているのか考える問題の中級です。ひとつひとつの桁をじっくり確認して、示された数字を読みましょう。
上級問題では、そろばんを見て数字を考えるだけではなく、足し算をします。手元にそろばんの用意があれば、実際に計算をしてみてもいいでしょう。ない場合は、頭の中でそろばんを弾くか、それぞれの数字を読んでから、普通に足し算をしてください。
介護レクその他の「そろばんの計算問題」の高齢者向け介護レク素材を見る
図形を組み合わせて正解を作ったとき、あまるピースがどれなのか考えるクイズを紹介します。いろいろな形を組み合わせて正解を考えるには、想像力はもちろん、それぞれのパーツの形を記憶する力も必要です。初級から上級まで取り揃えているので、チャレンジしてみてください。
図形を組み合わせたときに、あまるピースを考えるクイズです。ひとつだけ、一体どれが余分なのか考えてみてください。ルールが難しかったり、正解がわからなかったりするときは、実際に紙を切って並べてみるのもおすすめです。
介護レクあまるピースを見つけるパズルクイズ - No.00181
あまるピースを探すクイズの中級です。図形の中にひとつだけ、余計なピースが混ざっています。初級よりもパーツの数が多いので、じっくり考えてみてください。
介護レクあまるピースを見つけるパズルクイズ - No.00186
あまるピースを考えるクイズの上級です。最後にできあがる形が四角形ではないので、頭の中だけで考えるのは難しいかもしれません。実際に図の中にパーツの絵を描き込んでみながら考えましょう。
介護レクあまるピースを見つけるパズルクイズ - No.00191
介護レクその他の「あまるピースを見つけるパズルクイズ」の高齢者向け介護レク素材を見る
地図を見ながら、指示通りに道をたどっていくゲームです。町の中を散歩している気持ちになり、どこにたどり着くのか考えてみましょう。中級や上級は指示が文章形式になっています。ひとつひとつの指示を区切って順番に考えてみてください。
地図の脳トレクイズ、初級です。指示は3つだけで比較的簡単であり、どなたでも取り組みやすいでしょう。記憶力に自信がある方は、最初に文章を読んだ後、地図だけを見て移動してみるのもおすすめです。
文章を読みながら、地図をたどってみましょう。指示が文章形式で複雑です。慌てずにしっかり意味を確認してから進んでください。
地図の脳トレクイズ、上級です。地図も指示も複雑です。ゆっくり考えましょう。答えは、文字で書くのではなく地図上に丸をつけます。文章の道筋をたどって線を引きながら考えてみてください。
介護レクその他の「地図の脳トレ・クイズ」の高齢者向け介護レク素材を見る
介護アンテナの脳トレ素材は、すべて無料です。詳しい個人情報なしでできる簡単な会員登録だけで、簡単に使えます。 複数の素材を一括ダウンロードしたり、後で利用するために保存したりするのも簡単です。
また、素材はどれも印刷に適した解像度になっているので、ダウンロード後はそのままお使いいただけます。もちろん、答えもついています。 楽しい素材が揃っています。ぜひチャレンジしてみてください。
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員（ケアマネジャー）、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします！
いいね！するには
ログインが必要です