公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ワソラン錠40mg

しる100

このページではワソラン錠40mg(エーザイ株式会社|抗不整脈薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ワソラン錠40mgの概要

主成分

ベラパミル塩酸塩

分類

内服薬│抗不整脈薬

効能・効果

頻脈性不整脈(心房細動・粗動、発作性上室性頻拍)、狭心症、心筋梗塞(急性期を除く)、その他の虚血性心疾患に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人は1回40~80mgを1日3回服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 循環器障害(頻度不明):心不全、洞停止、房室ブロック、徐脈、意識消失があらわれることがある。
  • 皮膚障害(頻度不明):皮膚粘膜眼症候群、多形滲出性紅斑、乾癬型皮疹等の重篤な皮膚障害があらわれることがある。観察を十分に行い、発熱、紅斑、瘙痒感、眼充血、口内炎等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他副作用

房室伝導時間の延長、頭痛、めまい、血圧低下、発疹、便秘、悪心・嘔吐、浮腫

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

黄緑色の糖衣錠、直径7.2mm、厚さ4.0mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

2171008F1070

その他の剤形

  • ワソラン静注5mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ワソラン錠40mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 重篤なうっ血性心不全のある方:本剤は陰性変力作用を有し、心不全症状を更に悪化させることがある。
  • 第Ⅱ度以上の房室ブロック、洞房ブロックのある方:本剤は房室結節、洞結節を抑制する作用を有し、刺激伝導を更に悪化させることがある。
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

併用注意

アムロジピン、オルメサルタン等
血圧の低下が増強することがある。
カルベジロール、ビソプロロール、レセルピン製剤等
心機能の低下や徐脈があらわれることがある。
キニジン硫酸塩水和物、プロカインアミド塩酸塩、リドカイン、ピルシカイニド塩酸塩水和物、フレカイニド酢酸塩、フロセミド等
不整脈があらわれることがある。
ジゴキシン、メチルジゴキシン等
不整脈があらわれることがある。また悪心、嘔吐、食欲不振、頭痛、疲労、倦怠感等があらわれることがある。
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩
ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩の作用を増強させることがある。
イソフルラン、セボフルラン等
心機能の低下や不整脈があらわれることがある。
リトナビル、インジナビル硫酸塩エタノール付加物、アタザナビル硫酸塩、キヌプリスチン、ダルホプリスチン、イトラコナゾール、ミコナゾール
血中濃度を上昇させる。
アプリンジン塩酸塩
アプリンジンの血中濃度が上昇することがある。
カルバマゼピン
カルバマゼピンの血中濃度が上昇し、めまい、頭痛等があらわれることがある。
ミダゾラム
ミダゾラムの血中濃度が上昇することがある。
セレギリン塩酸塩
セレギリンの作用を増強し、毒性が大幅に増強する可能性がある。
シクロスポリン
シクロスポリンの血中濃度が上昇することがある。
パクリタキセル
パクリタキセルの血中濃度が上昇することがある。
ビノレルビン酒石酸塩
ビノレルビンの血中濃度が上昇することがある。
ゲフィチニブ
ゲフィチニブの血中濃度が上昇し、副作用を増強する恐れがある。
エレトリプタン臭化水素酸塩
エレトリプタンの血中濃度が上昇することがある。
テオフィリン、アミノフィリン水和物、コリンテオフィリン
テオフィリンの血中濃度が上昇することがある。
リファンピシン、フェニトイン、フェノバルビタール
作用が減弱することがある。
ダントロレンナトリウム
高カリウム血症や心機能低下が生じることがある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

グレープフルーツジュース
血中濃度を上昇させることがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

一般に生理機能が低下しているため、減量するなど注意すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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