公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ロキソニン錠60mg

しる100症状に注意

このページではロキソニン錠60mg(第一三共株式会社|鎮痛薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ロキソニン錠60mgの概要

主成分

ロキソプロフェンナトリウム水和物

分類

内服薬│鎮痛薬

効能・効果

関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛や手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎、急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の解熱・鎮痛に使用します。

用法・用量

急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
通常、成人は1回60mgを頓服する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大180mgを限度とする。また、空腹時の服用は避けさせることが望ましい。
上記以外の消炎鎮痛
通常、成人は1回60mgを1日3回服用する。頓服の場合は、1回60~120mgを服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシー(血圧低下、蕁麻疹、喉頭浮腫、呼吸困難等)があらわれることがある。
  • 無顆粒球症(頻度不明)、白血球減少(頻度不明)、溶血性貧血(頻度不明)、再生不良性貧血(頻度不明)、血小板減少(頻度不明)
  • 中毒性表皮壊死融解症(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)、急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明)
  • 急性腎障害(頻度不明)、ネフローゼ症候群(頻度不明)、間質性腎炎(頻度不明):急性腎障害に伴い高カリウム血症があらわれることがあるので、特に注意すること。
  • うっ血性心不全(頻度不明)
  • 間質性肺炎(頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には直ちに投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
  • 消化性潰瘍(頻度不明)、消化管出血(頻度不明):重篤な消化性潰瘍又は小腸、大腸からの吐血、下血、血便等の消化管出血が出現し、それに伴うショックがあらわれることがあるので、これらの症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 消化管穿孔(頻度不明):心窩部痛、腹痛等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 小腸・大腸の狭窄・閉塞(頻度不明):小腸・大腸の潰瘍に伴い、狭窄・閉塞があらわれることがあるので、悪心・嘔吐、腹痛、腹部膨満等の症状が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 劇症肝炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明):肝機能障害(黄疸、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇等)、劇症肝炎があらわれることがある。
  • 喘息発作(頻度不明):喘息発作等の急性呼吸障害があらわれることがある。
  • 無菌性髄膜炎(頻度不明):無菌性髄膜炎(発熱、頭痛、悪心・嘔吐、項部硬直、意識混濁等)があらわれることがある。特にSLEや混合性結合組織病の方に発現しやすい。
  • 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。

その他副作用

発疹、そう痒感、腹痛、胃部不快感、食欲不振、悪心、下痢、便秘、胸やけ、口内炎、腹部膨満、口渇、眠気、AST上昇、ALT上昇、蛋白尿、浮腫、顔面熱感

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

ごくうすい紅色の素錠、割線入、直径9.1mm、厚さ約3.3mm

粉砕の可否

粉砕を希望する場合は医師・薬剤師にご相談ください。

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

1149019F1560

その他の剤形

  • ロキソニン細粒10%

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ロキソニン錠60mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 消化性潰瘍のある方:プロスタグランジン生合成抑制により、胃の血流量が減少し消化性潰瘍が悪化することがある。
  • 重篤な血液の異常のある方:血小板機能障害を起こし、悪化する恐れがある。
  • 重篤な肝機能障害のある方
  • 重篤な腎機能障害のある方
  • 重篤な心機能不全のある方
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤による喘息発作の誘発)またはその既往歴のある方:アスピリン喘息発作を誘発することがある。

併用注意

ワルファリン
抗凝血作用を増強する恐れがある。
エドキサバントシル酸塩水和物等
出血の危険性を増大させる恐れがある。
クロルプロパミド等
血糖降下作用を増強する恐れがある。
レボフロキサシン水和物等
痙攣誘発作用を増強することがある。
メトトレキサート
メトトレキサートの血中濃度を上昇させ、作用を増強することがある。
炭酸リチウム
リチウムの血中濃度を上昇させ、リチウム中毒を起こすことがある。
ヒドロクロロチアジド等
利尿作用、降圧作用を減弱する恐れがある。
カプトプリル、エナラプリルマレイン酸塩、カンデサルタンシレキセチル、テルミサルタン等
降圧作用を減弱する恐れがある。
腎機能を悪化させる恐れがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

副作用が出やすいので、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。

少量から投与を開始するなど必要最小限の使用にとどめ、状態を観察しながら慎重に投与すること。副作用があらわれやすい。高熱を伴う高齢者においては、過度の体温低下、虚脱、四肢冷却等が現れることがあるので、投与後の状態に十分注意すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • 食欲低下

    食欲低下

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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