公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ベシケアOD錠5mg

しる100症状に注意

このページではベシケアOD錠5mg(アステラス製薬株式会社|泌尿器・生殖器)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ベシケアOD錠5mgの概要

主成分

コハク酸ソリフェナシン

分類

内服薬│泌尿器・生殖器

効能・効果

過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人は1回5mgを1日1回服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 肝機能障害:AST、ALT、γ-GTP、Al-P、総ビリルビンの上昇(各0.1~5%未満)等を伴う肝機能障害があらわれることがある。
  • 尿閉(頻度不明)
  • QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、房室ブロック、洞不全症候群、高度徐脈(いずれも頻度不明)
  • 麻痺性イレウス(頻度不明):著しい便秘、腹部膨満等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 幻覚・せん妄(頻度不明)
  • 急性緑内障発作(頻度不明):眼圧亢進、嘔気、頭痛を伴う眼痛、視力低下等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。

その他副作用

口内乾燥(23.8%)、便秘(14.4%)

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

淡黄色の口腔内崩壊錠、直径約7.5mm、厚さ約4.0mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

2590011F4027

その他の剤形

  • ベシケア錠2.5mg
  • ベシケアOD錠2.5mg
  • ベシケアOD錠5mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ベシケアOD錠5mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 尿閉を有する方:排尿時の膀胱収縮が抑制され、症状が悪化する恐れがある。
  • 閉塞隅角緑内障の方:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状が悪化する恐れがある。
  • 幽門部、十二指腸または腸管が閉塞している方及び麻痺性イレウスのある方:胃腸の平滑筋の収縮及び運動が抑制され、症状が悪化する恐れがある。
  • 胃アトニーまたは腸アトニーのある方:抗コリン作用により消化管運動が低下するため症状が悪化する恐れがある。
  • 重症筋無力症の方:抗コリン作用により筋緊張の低下がみられ症状が悪化する恐れがある。
  • 重篤な心疾患の方:期外収縮等の心電図異常が報告されており、症状が悪化する恐れがある。
  • 重度の肝機能障害の方(Child-Pugh分類C)。

併用注意

ブチルスコポラミン、イミプラミン、クロルプロマジン、セレギリン等、イトラコナゾール、フルコナゾール、ミコナゾール
口内乾燥、便秘、排尿困難等があらわれる恐れがある。
イトラコナゾール、フルコナゾール、ミコナゾール
本剤の作用が減弱する可能性がある。
ハロペリドール等
不整脈を起こす恐れがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

  • 本剤はかみ砕かずに服用させること。
  • 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また水で服用することもできる。
  • 本剤は寝たままの状態では、水なしで服用しないこと。
  • 肝機能、腎機能が低下していることが多いため、高齢者では1日1回5mgから投与を開始し、増量に際して副作用発現に留意し、状態を十分に観察しながら慎重に行うこと。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • 便秘

    便秘
  • 排尿障害・尿失禁

    排尿障害・尿失禁

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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