公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ラミシール錠125mg

しる100

このページではラミシール錠125mg(サンファーマ株式会社|抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ラミシール錠125mgの概要

主成分

テルビナフィン塩酸塩

分類

内服薬│抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬

効能・効果

皮膚糸状菌、カンジダ属、スポロトリックス属、ホンセカエア属による感染症に使用します。但し、外用抗真菌剤では治療困難な方に限ります。

用法・用量

通常、成人は125mgを1日1回食後に服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 重篤な肝障害(肝不全、肝炎、胆汁うっ滞、黄疸等)(0.01%):発疹、皮膚そう痒感、発熱、悪心・嘔吐、食欲不振、けん怠感等の随伴症状に注意するとともに、投与開始後2ヶ月間は月1回の肝機能検査を行うこと。また、その後も定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(いずれも頻度不明):咽頭炎、発熱、リンパ節腫脹、紫斑、皮下出血等の随伴症状に注意し、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画等)を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、急性全身性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 横紋筋融解症(頻度不明):横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 薬剤性過敏症症候群(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
  • 亜急性皮膚エリテマトーデス(頻度不明):亜急性皮膚エリテマトーデスがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他副作用

γ-GTP上昇、白血球減少、胃部不快感

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色〜淡黄白色の素錠、片面割線入、直径9.0mm、厚さ3.7mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存・開封後は光を避けて保存すること

医薬品コード(YJコード)

6290005F1024

その他の剤形

  • ラミシール外用液1%
  • ラミシールクリーム1%
  • ラミシール外用スプレー1%

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ラミシール錠125mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 重篤な肝障害のある方:肝障害が増悪する恐れがある。
  • 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少等の血液障害のある方:血液障害が増悪する恐れがある。
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

併用注意

シメチジン、フルコナゾール
本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。
リファンピシン
本剤の血中濃度が低下するとの報告がある。
イミプラミン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン、マプロチリン、デキストロメトルファン
これらの薬剤またはその活性代謝物の血中濃度が上昇することがある。
シクロスポリン
シクロスポリンの血中濃度が低下したとの報告がある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

本剤は主に肝臓で代謝され、胆汁中及び尿中に排泄されるが、高齢者においては一般的に肝及び腎機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続する恐れがあるので、副作用の発現に注意し、状態を観察しながら慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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