公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

タケプロンOD錠15

しる100

このページではタケプロンOD錠15(武田薬品工業株式会社|上部消化管疾患治療薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

タケプロンOD錠15の概要

主成分

ランソプラゾール

分類

内服薬│上部消化管疾患治療薬

効能・効果

主に、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化管潰瘍、逆流性食道炎、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリンや非ステロイド性抗炎症剤投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎等に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群
通常、成人は1回30mgを1日1回服用する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの服用とする。
逆流性食道炎
通常、成人は1回30mgを1日1回服用する。なお、通常8週間までの服用とする。
さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回15mgを1日1回服用するが、効果不十分の場合は、1日1回30mgを服用することができる。
非びらん性胃食道逆流症
通常、成人は1回15mgを1日1回服用する。なお、通常4週間までの服用とする。
低用量アスピリン投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制
通常、成人は1回15mgを1日1回服用する。
非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍または十二指腸潰瘍の再発抑制
通常、成人は1回15mgを1日1回服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • アナフィラキシー(全身発疹、顔面浮腫、呼吸困難等)(0.1%未満)、ショック(0.1%未満)
  • 汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血(0.1%未満)、顆粒球減少(0.14%)、血小板減少(0.15%)、貧血(0.14%)
  • 肝機能障害(0.1%未満):黄疸、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害があらわれることがある。
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(0.1%未満)
  • 間質性肺炎(0.1%未満):発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等があらわれた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
  • 尿細管間質性腎炎(頻度不明):急性腎障害に至ることもあるので、腎機能検査値(BUN、クレアチニン上昇等)に注意すること。
  • 視力障害(頻度不明)

その他副作用

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
発疹、そう痒、AST、ALT、Al-P、LDH、γ-GTPの上昇、好酸球増多、便秘、下痢、口渇、腹部膨満感、大腸炎、頭痛、眠気、発熱、総コレステロール、尿酸の上昇
ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
軟便(13.7%)、下痢(9.1%)

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

赤橙色〜暗褐色の斑点のある白色〜帯黄白色の素錠、直径8.5mm、厚さ4.6mm、腸溶性細粒を含む口腔内崩壊錠

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

2329023F1020

その他の剤形

  • タケプロンカプセル15
  • タケプロンカプセル30
  • タケプロンOD錠30
  • タケプロン静注用30mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

タケプロンOD錠15を服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

併用禁忌

アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩
これらの薬剤の作用を減弱させる恐れがある。

併用注意

テオフィリン
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。
タクロリムス水和物、メトトレキサート
これらの薬剤の血中濃度が上昇することがある。
ジゴキシン、メチルジゴキシン、フェニトイン、ジアゼパム
これらの薬剤の作用を増強する可能性がある。
イトラコナゾール、ゲフィチニブ、ボスチニブ水和物、ニロチニブ塩酸塩水和物、エルロチニブ塩酸塩、アカラブルチニブ、セリチニブ、ダサチニブ水和物、ダコミチニブ水和物、ラパチニブトシル酸塩水和物、カプマチニブ塩酸塩水和物
これらの薬剤の作用を減弱する可能性がある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

  • 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、水なしで服用可能である。また水で服用することもできる。
  • 一般に高齢者では酸分泌機能は低下しており、低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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