公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

エリスロシン錠200mg

しる100

このページではエリスロシン錠200mg(マイランEPD合同会社|抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

エリスロシン錠200mgの概要

主成分

エリスロマイシンステアリン酸塩

分類

内服薬│抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬

効能・効果

マクロライド系の経口抗生物質で、様々な感染性の疾患に使用します。表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症に起因する様々な感染性炎症に使い、中耳炎、歯冠周囲炎、猩紅熱、ジフテリア、百日咳、破傷風などにも使用します。

用法・用量

通常、成人は1日800~1,200mg(力価)を4~6回に分けて服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  • 心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、QT延長(頻度不明)
  • ショック、アナフィラキシー(頻度不明):呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)
  • 急性腎障害(急性間質性腎炎)(頻度不明)
  • 肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。

その他副作用

発疹、食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛、胃部不快感、下痢、鼓腸、便秘

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色のフィルムコーティング錠、直径11.9mm、厚さ5.9mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

6141004F2042

その他の剤形

  • エリスロシン錠100mg
  • エリスロシンW顆粒20%
  • エリスロシンドライシロップ10%
  • エリスロシンドライシロップW20%
  • エリスロシン点滴静注用500mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

エリスロシン錠200mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

併用禁忌

クリアミン(エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン)、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
四肢の虚血、血管痙攣等報告されている。
ピモジド
QT延長、心室性不整脈(Torsadesdepointesを含む)等が発現する恐れがある。
アスナプレビル
肝臓に関連した副作用が発現、重症化する恐れがある。

併用注意

ジソピラミド、キニジン硫酸塩水和物
QT延長、心室性不整脈(Torsades de pointesを含む)等が報告されている。
テオフィリン、アミノフィリン水和物
悪心・嘔吐、不整脈、痙攣等が報告されている。
シクロスポリン、タクロリムス水和物
腎障害等が報告されている。
ワルファリンカリウム
出血傾向、プロトロンビン時間延長等が報告されている。
イリノテカン塩酸塩水和物
骨髄機能抑制、下痢等の副作用を増強する恐れがある。
ビンブラスチン硫酸塩
好中球減少、筋肉痛等が報告されている。
バルプロ酸ナトリウム
傾眠、運動失調等が報告されている。
フェロジピン
降圧作用の増強が報告されている。
ベラパミル塩酸塩
血圧低下、徐脈性不整脈、乳酸アシドーシス等が報告されている。
ミダゾラム、トリアゾラム
鎮静作用の増強が報告されている。
カルバマゼピン
めまい、運動失調等が報告されている。
コルヒチン
下痢、腹痛、発熱、筋肉痛、汎血球減少、呼吸困難等が報告されている。
シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物、ピタバスタチンカルシウム水和物
シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある。
ブロモクリプチンメシル酸塩、ドセタキセル水和物、パクリタキセル、セレギリン塩酸塩、シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル、シロスタゾール
減量するなど慎重に投与する。
ブロナンセリン、エプレレノン、エレトリプタン臭化水素酸塩、エベロリムス、サキナビルメシル酸塩
これらの薬剤の作用が増強する恐れがある。
メチルプレドニゾロン等
これらの薬剤の消失半減期が延長するとの報告がある。
エバスチン
エバスチンの代謝物カレバスチンの血中濃度が上昇するとの報告がある。
エドキサバントシル酸塩水和物
出血のリスクを増大させる恐れがある。
ジゴキシン
ジゴキシンの作用増強による嘔気、嘔吐、不整脈等の中毒症状が報告されている。
ザフィルルカスト
ザフィルルカストの血中濃度が低下するとの報告がある。
シメチジン
難聴が報告されている。
リトナビル
本剤のAUCが上昇することが予想される。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

一般に生理機能が低下していることが多いため、用量に留意するなど慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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