公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ニトロペン舌下錠0.3mg

しる100

このページではニトロペン舌下錠0.3mg(日本化薬株式会社|狭心症治療薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ニトロペン舌下錠0.3mgの概要

主成分

ニトログリセリン

分類

内服薬│狭心症治療薬

効能・効果

狭心症、心筋梗塞、心臓喘息、アカラジアの一時的緩解に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人は0.3〜0.6mgを舌下服用する。舌下服用後、数分間で狭心症に対して効果があらわれない場合には、更に0.3〜0.6mgを追加服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

その他副作用

脳貧血、血圧低下、熱感、潮紅、動悸、頭痛、悪心・嘔吐

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色の錠剤、直径5.0mm、厚さ2.4mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

遮光・室温保存

医薬品コード(YJコード)

2171018K1039

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ニトロペン舌下錠0.3mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 重篤な低血圧または心原性ショックの方:血管拡張作用により、さらに血圧を低下させ、症状を悪化させる恐れがある。
  • 閉塞隅角緑内障の方:眼圧を上昇させる恐れがある。
  • 頭部外傷または脳出血のある方:頭蓋内圧を上昇させる恐れがある。
  • 高度な貧血の方:血圧低下により貧血症状(めまい、立ちくらみ等)を悪化させる恐れがある。
  • 硝酸・亜硝酸エステル系薬剤に対し過敏症の既往歴のある方

併用禁忌

ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル)、グアニル酸シクラーゼ刺激作用を有する薬剤(リオシグアト)
降圧作用が増強され、過度に血圧を低下させることがある。

併用注意

アムロジピン等、イミダプリル等、ビソプロロール錠等、フロセミド等、三環系抗うつ剤、メジャートランキライザー等
血圧低下が増強されることがある。
他の硝酸、亜硝酸エステル系薬剤
頭痛、血圧低下等の副作用が増強される。
アスピリン等
本剤の作用が減弱する。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

アルコール
血圧低下が増強されることがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

  • 起立性低血圧を起こすことがあり、めまいや失神を起こすことがあるので、椅子に腰掛けるか、座って服用すること。
  • 1回の発作に3錠まで投与しても効果があらわれない場合、発作が15〜20分以上持続する場合には、直ちに主治医に連絡すること。
  • 本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では一般に肝機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続し、血圧低下等が発現する恐れがあるので注意すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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