公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

サワシリンカプセル250

しる100

このページではサワシリンカプセル250(LTLファーマ株式会社|抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

サワシリンカプセル250の概要

主成分

アモキシシリン水和物

分類

内服薬│抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬

効能・効果

ペニシリン系の経口抗生物質で、様々な感染性の疾患に使用します。

用法・用量

ヘリコバクター・ピロリ感染を除く感染症
通常、成人は1回250mg(力価)を1日3~4回服用する
ヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
アモキシシリン水和物、クラリスロマイシン及びプロトンポンプインヒビター併用の場合、通常アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)、クラリスロマイシンとして1回200mg(力価)及びプロトンポンプインヒビターの3剤を同時に1日2回、7日間服用する

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー(各0.1%未満):呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等を起こすことがあるので、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • アレルギー反応に伴う急性冠症候群(頻度不明)
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(各0.1%未満)、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明):発熱、頭痛、関節痛、皮膚や粘膜の紅斑・水疱、膿疱、皮膚の緊張感・灼熱感・疼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 顆粒球減少(0.1%未満)、血小板減少(頻度不明)
  • 肝障害(頻度不明):黄疸(0.1%未満)、AST、ALTの上昇(各0.1%未満)等があらわれることがある。
  • 腎障害(0.1%未満):急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。
  • 大腸炎(0.1%未満):偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 間質性肺炎、好酸球性肺炎(いずれも頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
  • 無菌性髄膜炎(頻度不明):項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。

その他副作用

ヘリコバクター・ピロリ感染を除く感染症
発疹、好酸球増多、下痢、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛
ヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
下痢(15.5%)、軟便(13.5%)、味覚異常

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

褐色と白色のカプセル剤、全長17.6mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

6131001M2300

その他の剤形

  • サワシリンカプセル125
  • サワシリン細粒10%
  • サワシリン錠250

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

サワシリンカプセル250を服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 伝染性単核症の方:発疹の発現頻度を高める恐れがある。

併用注意

ワルファリンカリウム
ワルファリンカリウムの作用が増強する恐れがある。
プロベネシド
本剤の血中濃度を増加させる。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど状態を観察しながら、慎重に投与すること。

  • 生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすい。
  • ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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