公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

リピトール錠10mg

しる100

このページではリピトール錠10mg(ヴィアトリス製薬株式会社|脂質異常症治療薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

リピトール錠10mgの概要

主成分

アトルバスタチンカルシウム

分類

内服薬│脂質異常症治療薬

効能・効果

高コレステロール血症や家族性高コレステロール血症に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

高コレステロール血症
通常、成人は1回10mgを1日1回服用する。なお、重症の場合は1日20mgまで増量できる。
家族性高コレステロール血症
通常、成人は1回10mgを1日1回服用する。なお、重症の場合は1日40mgまで増量できる。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 横紋筋融解症、ミオパチー(いずれも頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。また、ミオパチーがあらわれることがあるので、広範な筋肉痛、筋肉圧痛や著明なCKの上昇があらわれた場合には投与を中止すること。
  • 免疫介在性壊死性ミオパチー(頻度不明):近位筋脱力、CK高値、炎症を伴わない筋線維の壊死、抗HMG-CoA還元酵素抗体陽性等を特徴とする免疫介在性壊死性ミオパチーがあらわれ、投与中止後も持続する例が報告されているので、状態を十分に観察すること。なお、免疫抑制剤投与により改善がみられたとの報告例がある。
  • 劇症肝炎、肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
  • 過敏症(頻度不明):血管神経性浮腫、アナフィラキシー反応、蕁麻疹を含む過敏症状があらわれたとの報告がある。
  • 無顆粒球症、汎血球減少症、血小板減少症(いずれも頻度不明)
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑(いずれも頻度不明):水疱性発疹があらわれたとの報告がある。
  • 高血糖、糖尿病(いずれも頻度不明)
  • 間質性肺炎(頻度不明):長期投与であっても、発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常等が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

その他副作用

AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、CK上昇、テストステロン低下

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色のフィルムコーティング錠、直径6.1mm、厚さ2.7mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

2189015F2020

その他の剤形

  • リピトール錠5mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

リピトール錠10mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 肝代謝能が低下していると考えられる以下のような方急性肝炎、慢性肝炎の急性増悪、肝硬変、肝癌、黄疸

併用禁忌

マヴィレット(グレカプレビル・ピブレンタスビル)
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が発現しやすくなる恐れがある。

併用注意

ベザフィブラート、ペマフィブラート等、ニセリトロール等、シクロスポリン等、イトラコナゾール、エリスロマイシン等
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。
クラリスロマイシン、ロピナビル、リトナビル、メシル酸ネルフィナビル等、グラゾプレビル、レテルモビル
本剤の血中濃度が上昇する。
エファビレンツ、リファンピシン、ベキサロテン、コレスチミド、コレスチラミン等
本剤の血中濃度が低下する。
ジゴキシン
ジゴキシンの血中濃度が上昇する。
ノルエチンドロン-エチニルエストラジオール
ノルエチンドロン-エチニルエストラジオールの血中濃度が上昇する。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

グレープフルーツジュース
本剤の血中濃度が上昇する。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

一般に生理機能が低下しているため、副作用が発現した場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

いいね!するには
ログインが必要です

介護職のキホン

介護技術

認知症ケア

病気・薬

介護サービス情報

介護資格

介護施設運営

介護レクリエーション

介護イラスト

薬辞典

お出かけ

研修・セミナー

マガジン

介護用語集

ブックマークするには
ログインが必要です