公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ランタス注ソロスター

しる100

このページではランタス注ソロスター(サノフィ株式会社|糖尿病治療薬(インスリン))について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ランタス注ソロスターの概要

主成分

インスリングラルギン(遺伝子組換え)

分類

注射薬│糖尿病治療薬(インスリン)

効能・効果

インスリン療法が適応となる糖尿病に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人では初期は1日1回4~20単位を皮下注射するが、ときに他のインスリン製剤を併用することがある。注射時刻は朝食前または就寝前のいずれでもよいが、毎日一定とする。使用量は、症状及び検査所見に応じて増減する。なお、その他のインスリン製剤の使用量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 低血糖(0.7%):脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、視覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等があらわれることがある。無処置の状態が続くと低血糖昏睡等を起こし、重篤な転帰(中枢神経系の不可逆的障害、死亡等)をとるおそれがある。長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。症状が認められた場合には糖質を含む食品を摂取する等、適切な処置を行うこと。α-グルコシダーゼ阻害剤との併用時にはブドウ糖を投与すること。経口摂取が不可能な場合は、ブドウ糖の静脈内投与やグルカゴンの筋肉内投与等、適切な処置を行うこと。低血糖は臨床的に回復した場合にも、再発することがあるので継続的に観察すること。
  • ショック、アナフィラキシー(頻度不明):全身性皮膚反応、血管神経性浮腫、気管支痙攣、低血圧等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他副作用

糖尿病網膜症の顕在化又は増悪、浮腫、疼痛、そう痒感、硬結

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

無色澄明の注射剤、(帯・注入ボタン)うす紫

保管方法

凍結を避け、2~8℃で保存

医薬品コード(YJコード)

2492416G2024

その他の剤形

  • ランタス注カート
  • ランタス注100単位/mL
  • ランタスXR注ソロスター
  • ランタスXR注ソロスター450単位

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ランタス注ソロスターを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 低血糖症状を呈している方
  • 本剤の成分または他のインスリングラルギン製剤に対し過敏症の既往歴がある方

併用注意

メトホルミン、速効型インスリン分泌促進薬、アカルボース、シタグリプチンリン酸塩水和物、エキセナチド、ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物、ピオグリタゾン塩酸塩等、セレギリン塩酸塩、ノルトリプチリン塩酸塩等、アスピリン、エテンザミド、シクロホスファミド水和物、ワルファリンカリウム、クロラムフェニコール、サルファ剤、シベンゾリンコハク酸塩、ジソピラミド、ピルメノール塩酸塩水和物、ベザフィブ、レセルピン
血糖降下作用の増強による低血糖症状があらわれることがある。
トリクロルメチアジド、フロセミド、プレドニゾロン、トリアムシノロン、テトラコサクチド酢酸塩、アドレナリン、グルカゴン、レボチロキシンナトリウム水和物、乾燥甲状腺、ソマトロピン、エチニルエストラジオール、結合型エストロゲン、ニコチン酸、濃グリセリン、イソニアジド、ダナゾール、フェニトイン、ブセレリン酢酸塩、フェノチアジン誘導体
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。
メスタノロン、オクトレオチド酢酸塩等、ペンタミジンイセチオン酸塩、プロプラノロール塩酸塩、アテノロール、ピンドロール、セリプロロール塩酸塩等、炭酸リチウム、クロニジン
血糖降下作用の増強による低血糖症状または減弱による高血糖症状があらわれることがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

状態を観察しながら慎重に投与すること。生理機能が低下していることが多く、低血糖が発現しやすい。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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