公開日:2022/12/20

更新日:2023/01/06

登録者:介護アンテナ編集部

クラビット錠500mg

しる100

このページではクラビット錠500mg(第一三共株式会社|抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

クラビット錠500mgの概要

主成分

レボフロキサシン

分類

内服薬│抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬

効能・効果

ニューキノロン系の経口抗菌製剤で、様々な感染性の疾患に使用します。

用法・用量

通常、成人は1回500mgを1日1回服用する。肺結核及びその他の結核症については、原則として他の抗結核薬と併用すること。腸チフス、パラチフスについては、1回500mgを1日1回14日間服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシー(初期症状:紅斑、悪寒、呼吸困難等)があらわれることがある。
  • 中毒性表皮壊死融解症(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)
  • 痙攣(頻度不明)
  • QT延長(頻度不明)、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)(頻度不明)
  • 急性腎障害(頻度不明)、間質性腎炎(頻度不明)
  • 劇症肝炎(頻度不明)、肝機能障害(頻度不明)、黄疸(頻度不明):劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(初期症状:嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等)があらわれることがある。
  • 汎血球減少症(頻度不明)、無顆粒球症(頻度不明)、溶血性貧血(頻度不明)、血小板減少(頻度不明):汎血球減少症、無顆粒球症(初期症状:発熱、咽頭痛、倦怠感等)、ヘモグロビン尿等を伴う溶血性貧血、血小板減少があらわれることがある。
  • 間質性肺炎(頻度不明)、好酸球性肺炎(頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行うこと。
  • 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれることがある。
  • 低血糖(頻度不明):低血糖性昏睡に至る例も報告されている。糖尿病の方(特にスルホニルウレア系薬剤やインスリン製剤等を投与している方)、腎機能障害の方、高齢者であらわれやすい。
  • アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害(頻度不明):腱周辺の痛み、浮腫、発赤等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。臓器移植の既往のある方であらわれやすい。
  • 錯乱(頻度不明)、せん妄(頻度不明)、抑うつ等の精神症状(頻度不明)
  • 過敏性血管炎(頻度不明):発熱、腹痛、関節痛、紫斑、斑状丘疹や、皮膚生検で白血球破砕性血管炎等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 重症筋無力症の悪化(頻度不明)
  • 大動脈瘤(頻度不明)、大動脈解離(頻度不明)
  • 末梢神経障害(頻度不明):しびれ、筋力低下、痛み等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他副作用

発疹、めまい、不眠、頭痛、ALT上昇、LDH上昇、AST上昇、白血球数減少、好酸球数増加、好中球数減少、血小板数減少、悪心、嘔吐、下痢、腹部不快感、食欲不振

高齢者

低血糖

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

うすいだいだい色の楕円形のフィルムコーティング錠、割線入、長径16.2mm、短径7.9mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

6241013F2021

その他の剤形

  • クラビット錠250mg
  • クラビット細粒10%
  • クラビット点滴静注500mg/20mL
  • クラビット点滴静注バッグ500mg/100mL

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

クラビット錠500mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分またはオフロキサシンに対し過敏症の既往歴のある方

併用注意

ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム等
痙攣を起こす恐れがある。
水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、硫酸鉄等
本剤の効果が減弱される恐れがあるため、これらの薬剤は本剤服用から1~2時間後に服用すること。
ワルファリン
ワルファリンの作用が増強し、プロトロンビン時間の延長が認められたとの報告がある。
デラマニド等
QT延長により不整脈を起こす恐れがある。
プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等
腱障害のリスクが増大する。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

  • 耐性菌の出現を抑制するため、用量調節時を含め分けた服用は避け、必ず1日量を1回で服用すること。
  • 腱障害があらわれやすいとの報告がある。
  • 投与量ならびに投与間隔に留意し、慎重に投与すること。本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがある。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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