公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ジャヌビア錠50mg

しる100

このページではジャヌビア錠50mg(MSD株式会社|糖尿病治療薬(経口血糖降下剤))について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ジャヌビア錠50mgの概要

主成分

シタグリプチンリン酸塩水和物

分類

内服薬│糖尿病治療薬(経口血糖降下剤)

効能・効果

2型糖尿病に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人は50mgを1日1回服用する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら100mg 1日1回まで増量することができる。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • アナフィラキシー反応(頻度不明)
  • 皮膚粘膜眼症候群、剥脱性皮膚炎(いずれも頻度不明)
  • 低血糖(4.2%):低血糖があらわれることがある。特に、インスリン製剤又はスルホニルウレア剤との併用で重篤な低血糖症状があらわれ、意識消失を来す例も報告されている。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。
  • 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST、ALT等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
  • 急性腎障害(頻度不明)
  • 急性膵炎(頻度不明):持続的な激しい腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。海外の自発報告においては、出血性膵炎又は壊死性膵炎も報告されている。
  • 間質性肺炎(頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
  • 腸閉塞(頻度不明):高度の便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
  • 血小板減少(頻度不明)
  • 類天疱瘡(頻度不明):水疱、びらん等があらわれた場合には、皮膚科医と相談し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他副作用

浮動性めまい、感覚鈍麻、糖尿病網膜症の悪化、回転性めまい、上室性期外収縮、心室性期外収縮、動悸、鼻咽頭炎、腹部不快感(胃不快感を含む)、腹部膨満、腹痛、上腹部痛、悪心、便秘、下痢、鼓腸、胃ポリープ、胃炎、萎縮性胃炎、びらん性胃炎、歯周炎、胃食道逆流性疾患、口内炎、肝機能異常、発疹、湿疹、冷汗、多汗症、空腹、浮腫、倦怠感、心電図T波振幅減少、体重増加、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、白血球数増加、ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加、血中LDH増加、CK増加、血中コレステロール増加、血中尿酸増加、血中尿素増加、血中クレアチニン増加、血中ブドウ糖減少、低比重リポ蛋白増加、血中トリグリセリド増加、尿中蛋白陽性

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

ごくうすい赤黄色の長円形のフィルムコーティング錠、割線入、長径11.5mm、短径4.8mm、厚さ3.1mm

粉砕の可否

粉砕を希望する場合は医師・薬剤師にご相談ください。

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

3969010F2030

その他の剤形

  • ジャヌビア錠12.5mg
  • ジャヌビア錠25mg
  • ジャヌビア錠100mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ジャヌビア錠50mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方:輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤を投与すべきではない。
  • 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある方:インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。

併用注意

ブホルミン塩酸塩、メトホルミン塩酸塩、グリベンクラミド、グリメピリド、ナテグリニド、ミチグリニドカルシウム水和物、アカルボース、ボグリボース、ピオグリタゾン塩酸塩、シタグリプチンリン酸塩水和物、ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物、セマグルチド、トホグリフロジン水和物、インスリン製剤等
低血糖のリスクが増加する恐れがある。
ジゴキシン
ジゴキシンの血中濃度がわずかに増加したとの報告がある。
アテノロール、ビソプロロール、アスピリン、セレギリン等
血糖降下作用が増強される恐れがある。
アドレナリン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、レボチロキシン等
血糖降下作用が減弱される恐れがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

腎機能が低下していることが多いため、腎機能に注意し、腎機能障害がある場合には適切な用量調節を行うこと。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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