公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

リリカカプセル75mg

しる100

このページではリリカカプセル75mg(ヴィアトリス製薬株式会社|鎮痛薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

リリカカプセル75mgの概要

主成分

プレガバリン

分類

内服薬│鎮痛薬

効能・効果

神経障害性疼痛や線維筋痛症に伴う疼痛に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

神経障害性疼痛
通常、成人は初期は1日150mgを1日2回に分けて服用し、その後1週間以上かけて1日量として300mgまで漸増する。1日最高量は600mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて服用する。
線維筋痛症に伴う疼痛
通常、成人は初期は1日150mgを1日2回に分けて服用し、その後1週間以上かけて1日量として300mgまで漸増した後、300~450mgで維持する。1日最高用量は450mgを超えないこととし、いずれも1日2回に分けて服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • めまい(20%以上)、傾眠(20%以上)、意識消失(0.3%未満):めまい、傾眠、意識消失があらわれ、転倒し骨折等に至ったとの報告がある。
  • 心不全(0.3%未満)、肺水腫(頻度不明):心不全のリスクがある方では、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
  • 腎不全(0.1%未満)
  • 血管浮腫(頻度不明):血管浮腫等の過敏症があらわれることがある。
  • 低血糖(0.3%未満):脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、意識障害等の低血糖症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 間質性肺炎(頻度不明):咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
  • ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(0.1%未満)
  • 皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)、多形紅斑(頻度不明)
  • 劇症肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.4%):劇症肝炎、AST、ALT上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。

その他副作用

不眠症、浮動性めまい、頭痛、平衡障害、運動失調、霧視、複視、視力低下、回転性めまい、便秘、悪心、下痢、腹痛、嘔吐、発疹、浮腫、口渇、疲労、異常感、歩行障害、顔面浮腫、転倒・転落、体重増加

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

濃赤褐色と白色のカプセル剤、直径5.3mm、長さ14.3mm

粉砕の可否

粉砕を希望する場合は医師・薬剤師にご相談ください。

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

1190017M2024

その他の剤形

  • リリカカプセル25mg
  • リリカカプセル150m
  • リリカOD錠25mg
  • リリカOD錠75mg
  • リリカOD錠150mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

リリカカプセル75mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方

併用注意

ペントバルビタール、フェノバルビタール、ブロチゾラム、ゾルピデム、モルヒネ、フェンタニル等
呼吸不全、昏睡がみられたとの報告がある。
オキシコドン、ロラゼパム
認知機能障害及び粗大運動機能障害に対して本剤が相加的に作用する恐れがある。
エナラプリル、イミダプリル等
血管浮腫(顔面、口、頸部の腫脹など)を発症するリスクが高まる恐れがある。
ピオグリタゾン等
末梢性浮腫を発症するリスクが高まる恐れがある。また体重増加または体液貯留を引き起こし、心不全が発症または悪化することがある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

アルコール
認知機能や粗大運動機能の低下を招く恐れがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

腎機能が低下していることが多いため、クレアチニンクリアランス値を参考に投与量、投与間隔を調節するなど、慎重に投与すること。めまい、傾眠、意識消失等により転倒し骨折等を起こした例がある。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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