公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

バクタ配合錠

しる100

このページではバクタ配合錠(シオノギファーマ株式会社|抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

バクタ配合錠の概要

主成分

スルファメトキサゾール、トリメトプリム

分類

内服薬│抗菌薬・抗ウイルス薬・抗真菌薬

効能・効果

様々な菌種に効果のある抗生物質であり、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染複雑性膀胱炎、腎盂腎炎感染性腸炎、腸チフス、パラチフスなどに使用します。

用法・用量

一般感染症
通常、成人は1日4錠を2回に分けて服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 再生不良性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、メトヘモグロビン血症、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少症(以上頻度不明)
  • 血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群(以上頻度不明):TTP(主徴:血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、精神神経症状、発熱、腎機能障害)、HUS(主徴:血小板減少、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、急性腎障害)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、血漿交換等の適切な処置を行うこと。
  • ショック、アナフィラキシー(以上頻度不明):初期症状:不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、浮腫等
  • 中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑(以上頻度不明)
  • 薬剤性過敏症症候群4)(頻度不明):初期症状として発疹、発熱がみられ、更に肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
  • 急性膵炎(頻度不明)
  • 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
  • 重度の肝障害(頻度不明)
  • 急性腎障害、間質性腎炎(以上頻度不明)
  • 無菌性髄膜炎、末梢神経炎(以上頻度不明)
  • 間質性肺炎、PIE症候群(以上頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等
  • 低血糖発作(頻度不明)
  • 高カリウム血症、低ナトリウム血症(以上頻度不明):これらの電解質異常があらわれることがある。異常が認められた場合には投与を中止し、電解質補正等の適切な処置を行うこと。特に本剤を高用量で投与する場合(ニューモシスチス肺炎の治療)は、十分に注意すること。
  • 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。これに伴い急激に腎機能が悪化し、急性腎障害等の重篤な症状に至ることがある。

その他副作用

発疹、そう痒感、食欲不振、悪心・嘔吐、下痢、便秘、腹痛、胃不快感、舌炎、口角炎・口内炎、頭痛、発熱・熱感

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色の円形の素錠、直径11.0mm、厚さ5.1mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

6290100F2115

その他の剤形

  • バクタミニ配合錠
  • バクタ配合顆粒

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

バクタ配合錠を服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分またはサルファ剤に対し既往歴のある方
  • グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PD)欠乏している方:溶血を起こす恐れがある。

併用注意

メトトレキサート
メトトレキサートの作用を増強する。
スルファドキシン、ピリメタミン
巨赤芽球性貧血があらわれることがある。
ジアファニルスルホン
血液障害(巨赤芽球性貧血、汎血球減少等)があらわれることがある。
レパグリニド
レパグリニドの血中濃度が上昇することがある。
グリクラジド、グリベンクラミド等
これらの薬剤の血糖降下作用を増強し、低血糖症状があらわれることがある。
ワルファリンカリウム
ワルファリンカリウムの作用を増強し、出血があらわれることがある。
フェニトイン
フェニトインの作用を増強することがある。
シクロスポリン、タクロリムス水和物
腎機能障害が増強されることがある。
ジドブジン
ジドブジンの毒性を増強し、顆粒球減少等があらわれることがある。
ガンシクロビル、バルガンシクロビル塩酸塩
ガンシクロビルの腎クリアランスが12.9%減少し、消失半減期が18.1%延長し、トリメトプリムのCminが12.7%増加したとの報告がある。
ラミブジン含有製剤
ラミブジンのAUCが43%増加し、全身クリアランスが30%、腎クリアランスが35%減少したとの報告がある。
ジゴキシン製剤
ジゴキシンの血中濃度が上昇することがある。
クロミプラミン塩酸塩、イミプラミン塩酸塩、アミトリプチン塩酸塩等
三環系抗うつ剤等の効果が減弱することがある。
オルメサルタンメドキソミル等、エナラプリルマレイン酸塩等、スピロノラクトン等
これらの薬剤との併用により、高カリウム血症があらわれることがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

用量に留意するなど慎重に投与すること。本剤は主に腎臓から排泄されるが、高齢者においては腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがある。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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