公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

リカルボン錠50mg

しる100症状に注意

このページではリカルボン錠50mg(小野薬品工業株式会社|骨・カルシウム代謝薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

リカルボン錠50mgの概要

主成分

ミノドロン酸水和物

分類

内服薬│骨・カルシウム代謝薬

効能・効果

骨粗鬆症に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人は50mgを4週に1回、起床時に十分量(約180mL)の水(またはぬるま湯)とともに服用する。 なお、服用後少なくとも30分は横にならず、飲食(水を除く)並びに他の薬剤の服用も避ける。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 上部消化管障害:十二指腸潰瘍(0.4%)、胃潰瘍(頻度不明)等の上部消化管障害があらわれることがある。
  • 顎骨壊死・顎骨骨髄炎(頻度不明)
  • 外耳道骨壊死(頻度不明)
  • 大腿骨転子下、近位大腿骨骨幹部、近位尺骨骨幹部等の非定型骨折(頻度不明)
  • 肝機能障害、黄疸:AST、ALT等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)があらわれることがある。
  • 低カルシウム血症:痙攣、テタニー、しびれ、失見当識、QT延長等を伴う低カルシウム血症(頻度不明)があらわれることがある。

その他副作用

胃・腹部不快感、腹痛、胃炎、アルカリホスファターゼ減少

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

ごくうすい赤色のフィルムコーティング錠、長径約13.1mm、短径約7.0mm、厚さ約4.1mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

3999026F2030

その他の剤形

  • リカルボン錠1mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

リカルボン錠50mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 食道狭窄またはアカラシア(食道弛緩不能症)等の食道通過を遅延させる障害のある方:本剤の食道通過が遅延することにより、食道局所における副作用発現の危険性が高くなる。
  • 服用時に上体を30分以上起こしていることのできない方
  • 本剤の成分あるいは他のビスホスホネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある方
  • 低カルシウム血症の方:血清カルシウム値が低下し低カルシウム血症の症状が悪化する恐れがある。

併用注意

クエン酸第一鉄、酸化マグネシウム等
本剤の吸収が低下する恐れがある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

水以外の飲料、食物(特に牛乳や乳製品)、ミネラル入りビタミン剤
同時に服用すると吸収が低下する恐れがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

本剤は水(またはぬるま湯)で服用すること。水以外の飲料(Ca、mg等の含量の特に高いミネラルウォーターを含む)、食物及び他の薬剤と一緒に服用すると、吸収を妨げることがあるので、起床後、最初の飲食前に服用し、かつ服用後少なくとも30分は水以外の飲食を避けること。

食道及び局所への副作用の可能性を低下させるため、速やかに胃内へと到達させることが重要である。服用に際しては、以下の事項に注意すること。

  • 口腔咽頭刺激の可能性があるので、本剤を噛んだりまたは口中で溶かしたりしないこと。
  • 十分量(約180mL)の水(またはぬるま湯)とともに服用し、服用後30分は横たわらないこと。
  • 就寝時または起床前に服用しないこと。

本剤は4週に1回服用する薬剤であるため、飲み忘れないように注意し、もし本剤の服用を忘れた場合は、翌日に1錠服用すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • 食欲低下

    食欲低下

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

いいね!するには
ログインが必要です

介護職のキホン

介護技術

認知症ケア

病気・薬

介護サービス情報

介護資格

介護施設運営

介護レクリエーション

介護イラスト

薬辞典

お出かけ

研修・セミナー

マガジン

介護用語集

ブックマークするには
ログインが必要です