グルファスト錠10mg

しる100

このページではグルファスト錠10mg(キッセイ薬品工業株式会社|糖尿病治療薬(経口血糖降下剤))について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

ミチグリニドカルシウム水和物

効能・効果

2型糖尿病に使用します。

病気・病態

用法・用量

通常、成人は1回10mgを1日3回毎食直前に服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 心筋梗塞(0.1%)
  • 低血糖(6.6%※):低血糖症状(眩暈、空腹感、振戦、脱力感、冷汗、意識消失等)があらわれることがある。低血糖症状が認められた場合には、糖質を含む食品を摂取するなど適切な処置を行うこと。ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与すること。また、1回5mgへの減量を検討するなど慎重に投与すること。※低血糖症状として報告された発現割合である。
  • 肝機能障害(頻度不明):AST、ALT、γ-GTPの著しい上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある。

その他副作用

低血糖症状(眩暈、空腹感、振戦、脱力感、冷汗、発汗、悪寒、意識低下、倦怠感、動悸、頭重感、眼のしょぼしょぼ感、嘔気、気分不良、しびれ感、眠気、歩行困難、あくび等)、ピルビン酸上昇、BNP上昇、口内炎、口渇、胸やけ、嘔気、嘔吐、胃不快感、胃炎、胃痛、胃潰瘍、胃腸炎、腹部膨満、腹痛、放屁増加、下痢、軟便、便秘、空腹感、食欲不振、食欲亢進、湿疹、そう痒、皮膚乾燥、背部痛、筋肉痛、関節痛、下肢痙直、筋骨格硬直、頭痛、眩暈、眠気、不眠、しびれ感、耳痛、胆嚢ポリープ、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、総ビリルビン上昇、心拡大、動悸、心室性期外収縮、高血圧悪化、血圧上昇、咳、咽頭異和感、かぜ症候群、腎嚢胞、頻尿、尿蛋白、尿潜血、倦怠感、脱力感、冷汗、ほてり、浮腫、脱毛、眼のしょぼしょぼ感、胸部不快感、胸痛、右季肋部痛、四肢痛、体重増加、乳酸上昇、遊離脂肪酸上昇、総コレステロール上昇、LDL-コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、尿酸上昇、CK上昇、カリウム上昇

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色の素錠、割線入り、直径6.0mm、厚さ2.0mm

粉砕の可否

粉砕を希望する場合は医師・薬剤師にご相談ください。

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • グルファスト錠5mg
  • グルファストOD錠5mg
  • グルファストOD錠10mg

禁忌

病名禁忌

  • 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡、1型糖尿病の方:輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。
  • 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある方:インスリンによる血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴がある方

併用注意

糖尿病用薬:インスリン製剤、ビグアナイド系薬剤、α‐グルコシダーゼ阻害剤、DPP-4 阻害剤、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害剤、チアゾリジン系薬剤
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
サリチル酸製剤:アスピリン等
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
クロフィブラート等
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
サルファ剤:スルファメトキサゾール等
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
β‐遮断剤:プロプラノロール塩酸塩等
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
モノアミン酸化酵素阻害剤
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
タンパク同化ホルモン剤
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
テトラサイクリン系抗生物質:テトラサイクリン塩酸塩、ミノサイクリン塩酸塩等
低血糖症状(空腹感、あくび、悪心、無気力、だるさ等の初期症状から血圧上昇、発汗、ふるえ、顔面蒼白等の症状を経て意識消失、けいれん、昏睡にいたる)、血糖降下作用が増強されることがある。特に、インスリン製剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。チアゾリジン系薬剤との併用時には、特に浮腫の発現に注意すること。
アドレナリン
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
副腎皮質ホルモン:メチルプレドニゾロン等
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
卵胞ホルモン:エチニルエストラジオール等
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
ニコチン酸
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
イソニアジド
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
ピラジナミド
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
フェノチアジン系薬剤:クロルプロマジン等
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
利尿剤:チアジド系等
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
フェニトイン
本剤の効果を減弱させ、血糖値が上昇してコントロール不良になることがある。食後の血糖上昇が加わることによる影響に十分注意すること。
甲状腺ホルモン:乾燥甲状腺等
血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する。

高齢者が特に注意すること
(一般的な注意点も含む)

  • 食後服用では速やかな吸収が得られず効果が減弱する。効果的に食後の血糖上昇を抑制するため、本剤の服用は毎食直前(5分以内)とすること。また、本剤は服用後速やかに薬効を発現する。
  • 高齢者においては、一般に生理機能が低下しているため、状況に応じて低用量(1回量5mg)から投与を開始することが望ましい。血糖値に留意して、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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