デパケン錠100mg

しる100症状に注意

このページではデパケン錠100mg(協和キリン株式会社|抗てんかん薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

バルプロ酸ナトリウム

効能・効果

各種てんかん(小発作・焦点発作・精神運動発作ならびに混合発作)及びてんかんに伴う性格行動障害(不機嫌・易怒性等)の治療や躁病および躁うつ病の躁状態の治療、片頭痛発作の発症抑制に使用します。

病気・病態

用法・用量

各種てんかんおよびてんかんに伴う性格行動障害の治療、躁病および躁うつ病の躁状態の治療
通常、1日400~1,200mgを2~3回に分けて服用する。
片頭痛発作の発症抑制
通常、1日400~800mgを1日2~3回に分けて服用する。なお、最大服用量は1日1,000mgとする。

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

黄色のフィルムコーティング錠、直径8.2mm、厚さ4.2mm

粉砕の可否

不可(粉砕が出来ない)

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • デパケン錠200mg
  • デパケンR錠100mg
  • デパケンR錠200mg
  • デパケンシロップ5%
  • デパケン細粒20%
  • デパケン細粒40%

禁忌

病名禁忌

  • 重篤な肝障害のある方
  • 尿素サイクル異常症の方:重篤な高アンモニア血症があらわれることがある。

併用禁忌

カルバペネム系抗生物質:パニペネム・ベタミプロン(カルベニン)、メロペネム水和物(メロペン)、イミペネム水和物・シラスタチン(チエナム)、レレバクタム水和物・イミペネム水和物・シラスタチン(レカルブリオ)、ビアペネム(オメガシン)、ドリペネム水和物(フィニバックス)、テビペネム、ピボキシル(オラペネム)
てんかんの発作が再発することがある。

併用注意

バルビツール酸剤:フェノバルビタール等
バルプロ酸の作用が減弱する。また、これらの薬剤の作用が増強することがある。
フェニトイン
カルバマゼピン
バルプロ酸の作用が減弱する。また、これらの薬剤の作用が増強または減弱することがある。
フェニトイン
ホスフェニトイン
フェノバルビタール
バルプロ酸による高アンモニア血症の発現リスクが高まるおそれがある。
エトスクシミド
アミトリプチリン
ノルトリプチリン
これらの薬剤の作用が増強することがある。
クロバザム
バルプロ酸の作用が増強されることがある。
ラモトリギン
ラモトリギンの消失半減期が約2倍延長するとの報告がある。
ロラゼパム
ロラゼパム消失半減期が延長することがある。
グルクロン酸抱合を誘導する薬剤:リトナビル、ニルマトレルビル・リトナビル、ロピナビル・リトナビル配合剤等
バルプロ酸の作用が減弱することがある。
ベンゾジアゼピン系薬剤:ジアゼパム等
ワルファリン等
これらの薬剤の作用が増強することがある。
サリチル酸系薬剤:アスピリン等
バルプロ酸の作用が増強されることがある。
エリスロマイシン
シメチジン
バルプロ酸の作用が増強されることがある。
クロナゼパム
アブサンス重積(欠神発作重積)があらわれたとの報告がある。

高齢者が特に注意すること
(一般的な注意点も含む)

用量に留意して慎重に投与すること。本剤は、血漿アルブミンとの結合性が強いが、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがある。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • ふらつき・転倒

    ふらつき・転倒
  • 記憶障害

    記憶障害

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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