マグミット錠330mg

しる100症状に注意

日本新薬株式会社

  • 内服薬│下部消化管疾患治療薬
  • 医薬品コード(YJコード):2344009F2031
病気・病態

このページではマグミット錠330mg(日本新薬株式会社|下部消化管疾患治療薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

酸化マグネシウム

効能・効果

胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)における制酸作用と各症状の改善や便秘症、尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用します。

病気・病態

用法・用量

制酸剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人は1日0.5~1.0gを数回に分けて服用する。
緩下剤として使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人は1日2gを食前又は食後の3回に分けて服用するか、又は就寝前に1回服用する。
尿路蓚酸カルシウム結石の発生予防に使用する場合
酸化マグネシウムとして、通常成人は1日0.2~0.6gを多量の水とともに服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 高マグネシウム血症(頻度不明):呼吸抑制、意識障害、不整脈、心停止に至ることがある。悪心・嘔吐、口渇、血圧低下、徐脈、皮膚潮紅、筋力低下、傾眠等の症状の発現に注意するとともに、血清マグネシウム濃度の測定を行うこと。

その他副作用

下痢等、血清マグネシウム値の上昇

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色の素錠、直径9.0mm、厚さ4.7mm

粉砕の可否

粉砕を希望する場合は医師・薬剤師にご相談ください。

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • マグミット錠200mg
  • マグミット錠250mg
  • マグミット錠500mg
  • マグミット細粒83%

併用注意

テトラサイクリン系抗生物質:テトラサイクリン、ミノサイクリン等
ニューキノロン系抗菌剤:シプロフロキサシン、トスフロキサシン等
ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤:エチドロン酸二ナトリウム、リセドロン酸ナトリウム等
抗ウイルス剤:ラルテグラビル、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩等
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
セフジニル
セフポドキシムプロキセチル
ミコフェノール酸モフェチル
ペニシラミン
これらの薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。
アジスロマイシン
セレコキシブ
ロスバスタチン
ラベプラゾール
ガバペンチン
これらの薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。
ジギタリス製剤:ジゴキシン、ジギトキシン等
鉄剤
フェキソフェナジン
これらの薬剤の吸収/排泄に影響を与えることがあるので、服用間隔をあけるなど注意すること。
ポリカルボフィルカルシウム
ポリカルボフィルカルシウムの作用が減弱するおそれがある。
高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤:ポリスチレンスルホン酸カルシウム、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
これらの薬剤の作用が減弱する。
活性型ビタミンD3製剤:アルファカルシドール、カルシトリオール等
高マグネシウム血症を起こすおそれがある。
活性型ビタミンD3製剤:アルファカルシドール、カルシトリオール等
カルシウム製剤
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある。
リオシグアト
本剤との併用によりオシグアトの血中濃度が低下するおそれがある。本剤はリオシグアト服用後1時間以上経過してから服用させること。
ロキサデュスタット
バダデュスタット
これらの薬剤の作用が減弱するおそれがある。
炭酸リチウム
高マグネシウム血症を起こすおそれがある。
H2受容体拮抗薬:ファモチジン、ラニチジン、ラフチジン等
プロトンポンプインヒビター:オメプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール等
本剤の緩下作用が減弱するおそれがある。
ミソプロストール
下痢が発現しやすくなる。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

大量の牛乳
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれるおそれがある。

高齢者が特に注意すること
(一般的な注意点も含む)

  • 嘔吐、徐脈、筋力低下、傾眠等の症状が現れた場合には、服用を中止し、直ちに受診すること。
  • 高齢者では、高マグネシウム血症を起こし、重篤な転帰をたどる例が報告されているので、投与量を減量するとともに定期的に血清マグネシウム濃度を測定するなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • 食欲低下

    食欲低下

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

同じ病気・病態に効く薬を見る
副作用から探す

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

いいねするには
ログインが必要です

介護職のキホン

介護技術

認知症ケア

病気・薬

介護サービス情報

介護資格

介護施設運営

介護レクリエーション

介護イラスト

薬辞典

お出かけ

研修・セミナー

マガジン

介護用語集

ブックマークするには
ログインが必要です