ザイザル錠5mg

しる100症状に注意

このページではザイザル錠5mg(グラクソ・スミスクライン株式会社|アレルギー疾患治療薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

詳細情報

主成分

レボセチリジン塩酸塩

効能・効果

アレルギー性鼻炎や蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症などの皮膚疾患に使用します。

用法・用量

通常、成人は1回5mgを1日1回、就寝前に服用する。なお、最高服用量は1日10mgとする。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹、発赤等)があらわれることがある。
  • 痙攣(頻度不明)
  • 肝機能障害(0.6%)、黄疸(頻度不明):AST、ALT、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇等の肝機能障害(初期症状:全身倦怠感、食欲不振、発熱、嘔気等)、黄疸があらわれることがある。
  • 血小板減少(頻度不明)

その他副作用

眠気、倦怠感、口渇、嘔気、食欲不振、好酸球増多、ALT上昇、AST上昇、総ビリルビン上昇、頭痛、頭重感、ふらふら感、しびれ感、めまい、浮遊感、胃不快感、下痢、消化不良、腹痛、腹部不快感、胃痛、口唇炎、便秘、口唇乾燥感、嘔吐、味覚異常、口内炎、動悸、血圧上昇、不整脈(房室ブロック)、期外収縮、頻脈、発作性上室性頻拍)、心房細動)、好中球減少、リンパ球増多、白血球増多、白血球減少、単球増多、血小板増加、血小板減少、発疹、蕁麻疹、浮腫、かぶれ、そう痒感、血管性浮腫、結膜充血、霧視、Al-P上昇、尿蛋白)、BUN上昇、尿糖、ウロビリノーゲンの異常、頻尿、血尿、耳鳴、月経異常、胸痛、ほてり、息苦しさ

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色のフィルムコーティング錠、割線入り、長径8.0mm、短径4.5mm、厚さ3.2mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存

その他の剤形

  • ザイザルシロップ0.05%

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分またはピペラジン誘導体(セチリジン、ヒドロキシジンを含む)に対し過敏症の既往歴のある方
  • 重度の腎障害(クレアチニンクリアランス10mL/min未満)のある方

併用注意

テオフィリン
テオフィリンの薬物動態に変化はないが、本剤のクリアランスが減少する。
リトナビル
本剤の曝露量の増加及びリトナビルの曝露量のわずかな変化が報告されている。
中枢神経抑制剤
中枢神経系に影響を与える可能性がある。
ピルシカイニド塩酸塩水和物
両剤の血中濃度が上昇し、ピルシカイニド塩酸塩水和物の副作用が発現したとの報告がある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

アルコール
中枢神経系に影響を与える可能性がある。

高齢者が特に注意すること
(一般的な注意点も含む)

  • 高齢者では、低用量(例えば2.5mg)から開始するなど慎重に投与すること。
  • 慎重に投与し、異常が認められた場合は減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
  • 腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがある。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • ふらつき・転倒

    ふらつき・転倒
  • 記憶障害

    記憶障害
  • せん妄

    せん妄
  • 抑うつ

    抑うつ
  • 便秘

    便秘
  • 排尿障害・尿失禁

    排尿障害・尿失禁

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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