介護の仕事では、ご利用者とコミュニケーションを通して「ご利用者の状態を把握すること」「信頼関係を築くこと」がとても大切です。ここではご利用者とのコミュニケーションで役立つ4つのコミュニケーション技法をご紹介します。
相手の目をみてタイミングよく、ゆっくりとうなずきます。
話の内容、テンポ、速さ、動作、表情などを観察しながら行ないましょう。
「はい」「確かに」「おっしゃるとおりです」「そうですね」などの肯定的な相づちが重要です。
語尾にかぶせるような早い相づちは相手の話を遮るような印象になり、逆効果です。
併せて「でも」「そうはいっても」「しかし」の否定的な返答や「だから」「ですから」といった苛立ちをみせるような反応はできるだけ避けましょう。
ご利用者の話を途中でさえぎったり、いきなり反論したりすると不快感を与えます。
「○○ということですね」などの確認をすることで理解していることが相手に伝わります。
サービス開始時、終了時など笑顔と感謝の気持ちを忘れずに楽しい発想や相手への気遣いの一言で締めくくりましょう。
人間には「ピーク(最高又は最後)」のシーンの記憶からある出来事を評価しているといわれています。最後に楽しい、嬉しいことがあるとよい印象として記憶に残る法則があります。
例えば「今日はありがとうございました。また伺いますので、楽しいお話聞かせてくださいね」「また元気なお顔見に来ますね」などポジティブな挨拶がおすすめです。
「明日から〇〇さんの好きな甲子園が始まりますね。楽しんでくださいね」「今日の夕食のメニューに〇〇さんの好きなものがあったので、楽しみにしていてくださいね」などその方のパーソナリティに寄り添った言葉だとより効果的です。
ご利用者の状態をより詳細に把握するには、ご利用者と信頼関係を築くことが大切です。そのためには、コミュニケーション能力の向上が必要となってきます。
今回ご紹介した4つのコミュニケーション技法を活用し、ご利用者と信頼関係を築き、適切なサービスを提供できるようにしましょう。
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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