介護職は、ご利用者の生活を支える重要な役割を担う職業です。専門職のプロとして求められることは多く、そのニーズに応えていかねばなりません。 このページでは介護職に必要な心構えや目指すべき姿についてご紹介します。
多くの方が初めて介護の現場で仕事をする際に、以下のような不安を感じるはずです。
介護職のプロとして、ご利用者にどのような観点をもって接していくことが必要でしょうか。
よく介護の現場で聞かれる「ご利用者と相性が悪い」「気が合う」などの観点は、介護サービスを提供するお客様に対し使う言葉ではありません。
サービスを担当したご利用者と信頼関係を築くためには、相手の気持ちや希望に配慮しながら、介護保険制度の中で出来る限り自宅の生活を続けられるように支援していく必要があることを理解してサービス提供をすることが大切です。
身体的にも精神的にも健康状態であることは大切なことです。サービスに集中し、ご利用者を全面的に受け入れられるようなコンディションを整えることが求められます。
ふとした気の緩みやうっかり、多分○○だろうという考えなどが大きな事故のもとになります。
ご利用者の命や生活を支えている仕事であるという緊張感を常に持って、健康管理を行い、サービスを提供しましょう。
必要以上に自身の家族や生活について話すことは慎みましょう。知らない間にご利用者に気を遣わせてしまう場合があります。
(例:子供の入学のことを話していたらお祝いを用意してくださっていた)
ご利用者やご家族様からのいただきものは受け取らないようにします。断りきれずに受け取った場合には、すぐに上長に報告を行います。(ケースに応じて指示をいただきます)
お返しなど自分から金品を提供するようなことも絶対に行わないようにしましょう。
ご利用者と個人的にかかわることは厳禁です。いかなる場合も施設・事務所を通して連絡をします。
お客様との信頼関係は、一朝一夕ではできません。時間をかけて、あせらず真摯に支援するように心がけましょう!
ご利用者に嫌われたくないといった感情で、介護職としての役割以上の期待をお客様に抱かせることは、短期的には問題がないように思われますが、その信頼関係はすぐに破綻します。お客様・援助者の双方にとって不幸な結果となります。
援助者としての役割を忘れず、信頼関係の継続のためには、「できることはできる」「できないことはできない」ということを丁寧に説明することが必要です。
回答に困ったときは、その場はお話をお預かりし、上長に報告・相談しましょう。
一人ひとりのスタッフが、会社を代表して担当するお客様と向き合っているということを、常に胸に刻みましょう。
そのためにも独善的な視点ではなく、客観的、協調的な視点でお客様と向き合うために、正しいマナーを守りながらサービスを提供することが、何よりも重要な「あなたの役割」です。
介護職は「誰にでもできる仕事」だと思われがちですが、本来の姿は専門職のプロです。この記事を参考に職場で手本となるような言動を心がけてみましょう。
介護職になったばかりの方や、介護職になることを検討している方をはじめ、現在介護職として活躍されている方もぜひ参考にしてみてください。
※記事の内容は2021年3月時点の情報をもとに作成しています。
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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