公開日:2022/05/24
更新日:2022/05/24
登録者:介護アンテナ編集部
デイサービスで行うレクリエーションの準備や進行時のポイントと、無料で使えるおすすめの介護レク素材をご紹介します。頭を使う脳トレクイズ、体を動かす体操レク、手先を使うレクまでバリエーション豊富にご用意。楽しいレクを行うヒントが盛りだくさんです!
デイサービスでのレクリエーションをより楽しんでいただく方法を知りたい方や、おすすめのレクリエーション素材を探している方はいませんか?
介護アンテナは医療・福祉系に特化しているため、介護レクのポイントから、デイサービスにぴったりなレク素材を豊富にご用意しています。利用は無料なので、お好みの素材を自由にご活用ください。
まずは、レクリエーション開始前に準備しておきたいことをご紹介します。
レクリエーションを楽しんでいただくためには、ご利用者の好みにあったものを選ぶことがポイントです。事前に会話や申し送り事項を通して、好きなレクの傾向をチェックしておきます。また、バイタルの状況を把握し、身体に負荷がかからないレクリエーションを選ぶことも重要です。
レクリエーションを進行するスタッフが参加者全員を見渡せるよう、会場の席の配置や、進行者の立ち位置を確認しておきましょう。体を動かすレクリエーションの場合は、ご利用者同士がぶつかったりしないよう十分な間隔をもうけます。また、時間になったらスムーズに始められるよう、道具は事前に準備しておくのが鉄則です。
レクリエーション当日の進行の流れとポイントを見ていきましょう。挨拶、ルール説明、ゲーム進行の順にご紹介します。
まずは、スタートの合図として挨拶をします。ご利用者に対してはもちろん、ほかのスタッフへの合図にもなります。緊張されている方、不安を感じている方もいらっしゃいますから、リラックスするためにも軽いスキンシップを取り入れると場が和んでおすすめです。
何度かレクリエーションを体験されている方はルールを理解されていることが多いですが、初めて参加される方はゼロからのスタートです。ルール説明は毎回丁寧に行いましょう。大きな声で、ゆっくりはっきり発声するのがポイントです。
ゲームが始まったら、声かけをしながらサポートしていきます。上手にできたご利用者には称賛の言葉をかけることで、さらに意欲を高めることができます。逆に、なかなかスムーズに進められないご利用者には、ヒントを出したり励ましたりしてサポートしましょう。スタッフが見守ってくれていることが安心感につながります。
和やかな雰囲気をつくり、ご利用者お一人おひとりの状態や能力に配慮することで、一人ではできない体験を提供することができます。再びレクリエーションに参加したいと思っていただけるよう、介護スタッフのテクニックも磨いていきましょう。
それでは、具体的なレクリエーションをご紹介します。まずは脳トレの介護レクです。頭を使って文字を並び替えたり、当てはまる言葉を探したりすることで、思考力や想像力を鍛える効果が期待できます。
ひらがなを並び替えて言葉にする脳トレクイズです。イラストもヒントになっています。難易度レベル初級なので、スムーズに答えられる方が多いのではないでしょうか。 簡単すぎて物足りなさを感じる時は、ヒントのコメントやイラストを隠して取り組むなど、難易度を調整しながら進めていくといいでしょう。
介護レク素材 ひらがなを並び替える脳トレ・クイズ - No.00004
こちらは、言葉を足して「しりとり」を完成させる脳トレクイズです。言葉はいくつ使ってもOK。途中に書かれた言葉をはさみ、イラストは自分なりに解釈して文字化し、最後の言葉「こはん」につながるように、しりとりを完成させます。足していく言葉は、取り組む方それぞれで異なります。自由な発想を楽しみましょう。
介護レク素材 しりとりの脳トレ・クイズ - No.00349
「タンポポといえば黄色、黄色といえば◯◯」といった具合に、言葉から連想するものをつなげてゴールを目指す脳トレクイズです。さきほどのクイズと同様、イラストは自分なりに解釈して文字化していきます。 複数人で行う時はそれぞれの回答を発表すると、お互いに良い刺激になっておすすめです。
介護レク素材 連想する言葉を探す脳トレ・クイズ-No.00855
介護レク素材 そのほかの「脳トレ」の高齢者向け介護レク素材を見る
介護アンテナには理学療法士が監修したオリジナルの体操レクリエーションがあります。認知症予防や誤嚥予防、転倒予防などさまざまな効果が期待できる動画となっています。こちらは会員登録することで動画が閲覧できますので、ぜひ見てみてください。
認知症を予防するには、頭だけではなく手や指も使うのが効果的です。最初は簡単な動作から始め、徐々に難易度を上げていきます。
たとえば、指を折りながら数を数える体操からスタートし、そこにグー・パーを繰り返す体操や指でマークをつくる体操、英語や干支で数を数えるといった動作を加えていきます。 詳しいやり方は下記よりどうぞ。動画付きなのでスムーズに理解できます。
介護レク素材 【動画】簡単!座位でできる高齢者向け認知症予防体操(手・指を動かす脳トレ)
誤嚥予防で最も大切なのは、口をよく動かすこと。併せて、口の筋肉や肩・首周りの筋肉をほぐしたり、唾液線をマッサージしたりして唾液分泌の機能を高めていきます。
誤嚥予防体操の手順は、まずは顔や肩を上下・左右などに動かす動作から始めます。次いで、耳下線のマッサージと顎下線のマッサージを行い、最後に言葉を発声したり歌を歌ったりしていきます。
こちらも、詳細は下記よりチェックできます。動画を参考にしながら体操を習慣化できるといいですね。
介護レク素材 【動画】楽しい簡単!高齢者向け誤嚥予防体操(口腔・首・肩の体操)
転倒を予防するには、筋力とバランス力を高めることがポイントです。高齢になると身体機能が衰えるため、意識的に機能を維持・向上させる取り組みが必要になってきます。
座位でできる体操で効果的なのは、足を上げる筋力トレーニング、バランス力を養う骨盤の運動、身体のひねり動作を加えた体操など。座ったまま行えるので場所を選びません。こちらも、下記より詳細を確認いただけます。
介護レク素材 【動画】楽しい簡単!高齢者向け転倒予防体操(座位で行う体操)
転倒予防の体操は、座位で行う体操よりも立った姿勢で行う体操のほうが高い効果が見込めます。具体的には、足踏み、かかとの上げ下げ、タップ運動、足を広げながら腕を回す体操など。
立ち位置は固定したまま行えるため、気軽にチャレンジできます。安定した椅子につかまりながら行うと安心です。詳しくは、下記でチェックしてみてください。
介護レク素材 【動画】簡単!椅子を使う高齢者向け転倒予防体操(立位)
手先を使う「塗り絵」や「なぞり絵」のレク素材をご紹介します、「塗り絵」や「なぞり絵」は手先を使うだけでなく集中力や注意力も必要なレクリエーションになります。
介護アンテナのレク素材は高齢者の方からすると懐かしいと思えるイラストになっているので、子ども時代を思い出し、それぞれのエピソードを語り合いながら行えば、回想法の実践にも役立ちます。
かわいい塗り絵のレク素材です。鉄棒にまたがった男の子が竹とんぼを飛ばしている様子が描かれています。赤とんぼと猫が、ほのぼのとした雰囲気をつくりだしていますね。男の子の服の色は何色にしようか、赤とんぼの細かな部分をどうやって綺麗に塗ろうかなど、イメージしたり工夫したりしながら取り組む面白さがあります。
介護レク素材 塗り絵「赤とんぼと竹とんぼ」 - No.00340
介護レク素材 そのほかの「塗り絵」の高齢者向け介護レク素材を見る
レモンをすべて拾いながらゴールを目指す迷路ゲームです。同じ道は1回しか通れないルールになっています。 レモンを全部拾えなかったり、同じ道に戻ってしまったりしても、あきらめずチャレンジすることが大切です。失敗をふまえて新しいルートを開拓していく作業は、想像力や空間把握力の向上に役立ちます。
介護レク素材 レモンをひろって進む迷路-No.00080
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最後は、なぞり絵のレク素材です。満面の笑みで田植えのお手伝いをしている男の子が描かれています。下絵をなぞり、色を塗っていくことで、絵を描いているような体験ができます。田植えの経験のある方も多いと思いますので、当時の思い出などを話しながら取り組むと、より一層楽しい時間になるでしょう。
介護レク素材 なぞり絵「田植え」 - No.00054
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デイサービスで行うレクの流れやポイントと、医療・福祉系に特化した介護アンテナならではの介護レク素材を多数ご紹介しました。楽しいレクリエーションにするためには、準備、進行、選ぶ素材が重要です。
「レクリエーションが楽しいからこのデイサービスを利用したい」と思っていただけたら大成功です。スタッフ自らも楽しんで、笑顔でご利用者をお迎えしましょう!
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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