公開日:2020/12/25
更新日:2024/03/18
登録者:介護アンテナ編集部
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誤嚥予防では、日常的に口を使うことが大切です。この記事では理学療法士が監修した5分でできる簡単で楽しい誤嚥予防体操を動画でご紹介します。動画を見ながら一緒に実践してみましょう。
高齢になると口や舌の機能が低下するため、誤嚥のリスクが高まります。一番の誤嚥予防は、良く口を動かす、良く口を使うことです!
本体操では、食べ物を飲み込むときに重要な唾液分泌を促すための肩・首周りの筋肉をほぐす体操、唾液腺のマッサージ、そして食べ物を噛み、まとめるための総合的な口の筋肉を使う体操を取り入れています。
後半は歌を歌いながら楽しく体操してみましょう。お食事の前に行うとより効果的です。ぜひ、毎日続けてたくさん口を使いましょう!
※お身体の状態により、主治医にご相談の上、実施してください。
ゆっくりとうつむき、顔をあげます。両肩を上げておろします。この一連の動きを8カウントで2回行います。
ゆっくりと肩の後ろを見るように左右に振り向きます。両肩を上げておろします。この一連の動きを8カウントで2回行います。
首を左右にゆっくり倒して戻す。両肩を上げてからおろします。この一連の動きを8カウントで2回行います。
両肩をしっかり上げてからおろします。5回行います。
耳下腺・顎下腺は唾液腺とも呼ばれ、唾液の分泌にかかわる場所です。ここを刺激することによって唾液の分泌を促進させます。
耳の前と後ろにある耳下腺に人差し指と中指をあてて、円を描くように後ろから前に5回マッサージします。
耳下腺同様、顎下腺のマッサージを行います。あごの根本(耳の下あたり)からあご先にかけて、親指でゆっくりと押していきましょう。
8カウントで1往復し、それを2回繰り返します。
じんわりと唾液が出てきたら、少しうつむいてごくんと飲み込みます。
「パタカラ」と発声する。噛む・飲み込むというお口の機能向上が期待できます。
「パ・パ・パ・パ・パ」「タ・タ・タ・タ・タ」「カ・カ・カ・カ・カ」「ラ・ラ・ラ・ラ・ラ」とはっきり発声します。
手拍子にあわせて「パタカラ・パタカラ・パタカラ・パタカラ・パタカラ」と発声します
歌を歌うことで心肺機能の維持・向上も期待できます。
「ふじの山」を歌いながら、リズムにあわせて左右の肩を交互に上げます。両腕を大きくひろげて2回まわします。この一連の流れを2回繰り返します。
動画を見ながら、もしくは職員がお手本となって一緒に行うのも良いでしょう。
誤嚥予防は普段から良く口を使うことがとても重要となります。
この動画内の体操を継続することはもちろん、積極的にお話をしたり、好きな歌を歌ったり、お気に入りの小説を声を出して読むなど、日ごろから良く口を使うことを心掛けましょう。
小沼 理士Masashi Onuma
プロフィール
理学療法士/株式会社ベネッセスタイルケア 介護予防室長
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!