平和祈念展示資料館（東京都新宿区）のバリアフリー情報ページです。経路の状態や車椅子の方でも使えるトイレがあるかなど、介護が必要な方やその介助者の方に役立つ情報をご紹介しています。
資料館の3つのテーマ「兵士」「戦後強制抑留」「海外からの引揚げ」について簡単に紹介されている入口。
JR新宿駅から向かうと見える新宿住友ビル正面側入口は階段になっているため、向かって右側のスロープを使うことで車椅子の方でもエントランスホールへ向かうことができる。
平和祈念展示資料館の入口。入口の僅かな段差にも障害が無いよう配慮がされており、車椅子利用の方も入りやすくなっている。
「兵士」のブースには、千人針や赤紙なども展示されている。
出征した兵士が着用していた物などが展示されている。
2000年に総務省管轄の下開館した「平和祈念展示資料館」は、さきの大戦における「兵士」「戦後強制抑留」「海外からの引揚げ」の3つのテーマに焦点を当てた貴重な資料館となっており、それぞれで貴重な資料や模型、ジオラマの展示物などで紹介されている。
資料館では、それら関係者の労苦についての一層の理解を深めると共に、次の世代へと繋いでいくことで戦争体験のない世代にも戦争について考える機会を与えてくれる。
「兵士」では、軍歴が浅く年金や恩給を受けられなかった方々の苦労を中心に紹介がされており、戦時下の日本ではいかに多くの方が涙していたのかが痛いほどよくわかる。
「戦後強制抑留」では、シベリア抑留での出来事を中心に、どのような苦労を重ね、日本への帰国を夢見ていたのかを感じ取れ、思わず言葉を失ってしまう。
「海外からの引揚げ」のコーナーは終戦後、海外から日本への引揚げがどのようなものであったのかを痛切に感じられるものとなっている。
展示物の中には、一般的には回収されてしまい残っていない「臨時召集令状（赤紙）」や、収容所で使っていた防寒着・手製のスプーン、引揚げ時の証明書など、体験された方々から寄贈された貴重な資料も多くある。
新宿にあるため交通の便がよく足を運びやすいだけでなく、館内は全てフラットな作りになっており、展示物も低めの位置に展示している物も多く、車椅子の方でも十分に見学することができる。資料館と同じフロアーに多目的トイレはないため、車椅子利用の場合には事前に1階などで済ませておくことをおすすめする。
「平和祈念展示資料館」は戦争体験者も減ってきている昨今、今一度戦争の痛ましさを知ることができる施設としてぜひ多くの方々に足を運んでいただきたい。
※介護アンテナ編集部調べ 2021/02/24 時点
道がフラット
ほぼ全てのエリアで車椅子での走行が可能
トイレが便利
車椅子で利用可能なトイレが複数ある
雨でも楽しい
ほぼ全てのエリアが屋内であり、雨天時も問題なく楽しめる
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