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ベネッセスタイルケアの老人ホームで取り組んだ「夜間ぐっすり排泄ケア※」は、夜間の排泄ケアを見直すことで睡眠状態の改善を図るもので、ご入居者にも職員にもメリットの多いケア方法です。おむつの交換回数や方法、ポイントをご紹介します。※商標登録済
「夜間ぐっすり排泄ケア」は2020年度グッドデザイン賞を受賞いたしました。
介護職の方は夜勤のおむつ交換の際に、ご入居者に蹴られてしまったり、大声を出されてしまったりした経験がある方もいるのではないでしょうか。
夜間のおむつ交換は、ご入居者にとって夜寝入ったところを何度も起こされ、排泄のお手伝いをされるということです。
そもそも排泄ケアはプライバシーや尊厳に関わる部分です。さらに夜間に何度も起こされたのでは、ぐっすり眠れた感じがしないのかもしれません。
自分に置き換えて考えてみましょう。夜寝ているときに何度も起こされたらどう思うでしょう。そして、眠れなかった次の日の朝あるいは昼間は、体がだるくて、何もする気が起きなかったり、いらいらしたり、しんどい一日になることは想像に難くありません。
この記事でご紹介する「夜間ぐっすり排泄ケア」は2017年にベネッセスタイルケアの西日本の数施設から始まり、2018年に全社規模で実践した取り組みです。
私たちにとっては当たり前の「夜はぐっすり寝て、昼間元気にやりたいことをする」を支えるためのケアです。ぜひご自身の施設でも実践してみてください。
以下でご紹介するのは、ユニ・チャーム株式会社との共同研究の成果で、第32回日本老年泌尿器科学会学術集会にて「夜間のパッド交換見直しが睡眠状態および意欲・ADLに与える影響-大規模データに基づく効果検証-」と題して発表したものです。
各ホームで、夜間に定時のパッド交換を行っている方(特に夜間の睡眠に何らかの困難を抱えている方)の中から、説明の上同意が得られた方を選定。
2018年6月1日から2019年2月15日の間に事前評価および3ヶ月評価が終了した549名。
取り組み前と取り組み開始から3ヶ月後の対象者の状態を、以下の指標に基づいて評価し、比較。
取り組み開始から3ヶ月で、睡眠状態については71.2%、意欲については39.7%、ADLについては23.5%の対象者において改善傾向が見られました。
夜間眠れることで日中の覚醒状態が大きく改善。下記のような変化が見られた方も多くいらっしゃいました。
たとえば、2017年ベネッセスタイルケアの有料老人ホーム「まどか茨木」で取り組んだ際には、今までの「当たり前」を変えることに最初は職員みんな懐疑的でした。
しかし、さまざまなアプローチで意義や成功事例を共有することで、取り組みが施設全体に広がっていきました。
ご入居者の変化はもちろん、職員自身も夜勤明けでも表情が明るくなり、体調が改善した職員もいるなど、ポジティブな連鎖が生まれました。さらに職員に時間と余裕ができたことで、お一人おひとりのご入居者のケアをより深く考え、積極的に話し合う環境ができました。
次は、あなたの施設でも。
ユニ・チャーム株式会社様の運営する「排泄ケアナビ」でも「夜間ぐっすり排泄ケア」についてもご紹介いただいております。ぜひそちらもご確認ください。
外部サイト夜間の排泄ケアを見直すことで睡眠状態の改善を図る「引き算」の排泄ケア|排泄ケアナビ
お問い合わせメールアドレスgoodsleep@benesse-style-care.co.jp
メール本文に、法人名(企業名)・施設名・住所・電話番号・担当者名をご記載ください。
お問い合わせ電話番号:03-6836-1075(平日10:00~18:00)
水野産業株式会社は、以下の目的で個人情報を利用します。
「夜間ぐっすり排泄ケア」の具体的な実践方法については、介護アンテナ会員の方はログインしていただくと、下記に資料PDFのダウンロードボタンが表示されます。無料で資料PDFデータでダウンロードが可能です。(会員登録は無料です)
ぜひご...
介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
プロフィール
株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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