公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

イグザレルト錠10mg

しる100

このページではイグザレルト錠10mg(バイエル薬品株式会社|抗血栓薬)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

イグザレルト錠10mgの概要

主成分

リバーロキサバン

分類

内服薬│抗血栓薬

効能・効果

脳梗塞(心原性脳塞栓症を除く)発症後の再発抑制に使用します。

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

非弁膜症性心房細動における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制
通常、成人は15mgを1日1回食後に服用する。なお、尿量減少、浮腫、全身のだるさのある方に対しては、腎機能の程度に応じて10mg1日1回に減量する。
静脈血栓塞栓症の治療及び再発抑制
通常、成人は深部静脈血栓症または肺血栓塞栓症発症後の初期3週間は、15mgを1日2回食後に服用し、その後は15mgを1日1回食後に服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 出血:頭蓋内出血(0.09%)、脳出血(0.07%)、出血性卒中(0.07%)、眼出血(0.24%)、網膜出血(0.08%)、直腸出血(1.26%)、胃腸出血(0.74%)、メレナ(0.53%)、上部消化管出血(0.37%)、下部消化管出血(0.21%)、出血性胃潰瘍(0.14%)、関節内出血(0.16%)、コンパートメント症候群を伴う筋肉内出血(0.01%)等の重篤な出血があらわれることがあり、死亡に至る例が報告されている。重篤な出血等の異常が認められた場合は投与を中止すること。なお、出血に伴う合併症として、ショック、腎不全、呼吸困難、浮腫、頭痛、浮動性めまい、蒼白、脱力感があらわれることがある。また、一部の例では貧血の結果として胸痛又は狭心症様の心虚血症状があらわれている。
  • 肝機能障害・黄疸:ALT上昇、AST上昇を伴う肝機能障害(0.1~1%未満)、黄疸(頻度不明)があらわれることがある。
  • 間質性肺疾患(頻度不明):血痰、肺胞出血を伴う場合もあるので、咳嗽、血痰、息切れ、呼吸困難、発熱、肺音の異常等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカー等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等を行うこと。
  • 血小板減少(頻度不明)

その他副作用

結膜出血、歯肉出血、血腫、鼻出血、喀血、貧血、血尿、月経過多、斑状出血、挫傷

形状・色

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薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

淡赤色のフィルムコーティング錠、直径6.0mm、厚さ2.8mm

粉砕の可否

原則不可(治療上必要であると医師や薬剤師が判断した場合粉砕することがある)

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

3339003F1024

その他の剤形

  • イグザレルト錠15mg
  • イグザレルトOD錠10mg
  • イグザレルトOD錠15mg
  • イグザレルト錠2.5mg
  • イグザレルト細粒分包10mg
  • イグザレルト細粒分包15mg

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

イグザレルト錠10mgを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • 出血している方(頭蓋内出血、消化管出血等の臨床的に重大な出血):出血を助長する恐れがある。
  • 凝固障害を伴う肝疾患の方
  • 中等度以上の肝障害(Child-Pugh分類BまたはCに相当)のある方
  • 急性細菌性心内膜炎の方:血栓はく離に伴う血栓塞栓様症状を呈する恐れがある。
  • 腎不全(クレアチニンクリアランス15mL/min未満)の方
  • 重度の腎障害(成人ではクレアチニンクリアランス30mL/min未満、小児ではeGFR30mL/min/1.73m2未満)がある方

併用禁忌

リトナビル、ロピナビル・リトナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ネルフィナビル、スタリビルド、ゲンボイヤ、プレジコビックス、シムツーザ、イトラコナゾール、ボリコナゾール、ミコナゾール、ケトコナゾール
本剤の血中濃度が上昇し、抗凝固作用が増強されることにより、出血の危険性が増大する恐れがある。

併用注意

ヘパリン製剤、エノキサパリンナトリウム等、フォンダパリヌクスナトリウム、ワルファリンカリウム等、アスピリン、クロピドグレル硫酸塩、チクロピジン塩酸塩等、ナプロキセン、ジクロフェナクナトリウム等、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、ウロキナーゼ、アルテプラーゼ等
出血の危険性が増大する恐れがある。
フルコナゾール、ホスフルコナゾール、クラリスロマイシン、エリスロマイシン
本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。
リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール
本剤の血中濃度が低下する。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

セイヨウオトギリソウ(St.John'sWort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の血中濃度が低下する恐れがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

一般に腎機能などの生理機能が低下しているため慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

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ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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