公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

エンシュア・H

しる100

このページではエンシュア・H(アボットジャパン合同会社|輸液・栄養製剤)について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

エンシュア・Hの概要

主成分

たんぱく質を主体として、脂質、炭水化物、ビタミン、電解質を含む半消化態栄養剤

分類

内服薬│輸液・栄養製剤

効能・効果

特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難で、経腸栄養剤を必要とする経管栄養補給に使用します。

用法・用量

標準量として成人は1日1,000~1,500ml(1,500~2,250kcal)を経管投与または服用する。経管投与では本剤を1時間に50~100mLの速度で持続的または1日数回に分けて投与する。なお、消化吸収障害がなく経腸栄養剤の投与時間の短縮が望ましい方には1時間に400mLの速度まで上げることができる。服用では1日1回または数回に分けて服用する。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他副作用

下痢

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

香料の違いにより7種類の製品(バニラ味、コーヒー味、バナナ味、黒糖味、メロン味、ストロベリー味及び抹茶味)がある

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

3259114S1026

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

エンシュア・Hを服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
  • たん白質や電解質の厳密な制限が必要な急性腎炎、ネフローゼ、腎不全末期の方
  • 悪心、嘔吐、下痢を合併している心不全の方:病態が悪化する恐れがある。

飲食物(食べ合わせ/飲み合わせ)

注意する飲食物

牛乳たん白アレルギーを有する方
本剤は牛乳由来のカゼインが含まれているため、顔面蒼白、血圧低下、冷や汗、頻脈、蕁麻疹、悪寒、呼吸困難を引き起こすことがある。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

一般に生理機能が低下していることが多いため、例えば1時間に50mlの低速度から投与を開始するなど状態を観察しながら慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

いいね!するには
ログインが必要です

介護職のキホン

介護技術

認知症ケア

病気・薬

介護サービス情報

介護資格

介護施設運営

介護レクリエーション

介護イラスト

薬辞典

お出かけ

研修・セミナー

マガジン

介護用語集

ブックマークするには
ログインが必要です