介護全般に共通する考え方は、介助する側ではなく、介助される側を主として考えることです。どんな場面でもご利用者の想いに沿った介助を実践するために介護技術の基本6つのポイントをご紹介します。※記事の内容は2021年3月時点の情報をもとに作成しています。
介護を行う際に意識するべき6つのポイントをご紹介します。常にこの6つを意識したケアを提供することを心がけましょう。
介助を行ううえで最も大切なのは安全です。
介助のスピードや効率を優先した介助は、とても危険です。もし介助を行う際に、いくつかの方法があった場合、最も安全な介助を選択し、実践してください。
ご本人が一番動きやすい動作(高齢者の自然な身体の動き)を考え、介助されていてもご自分で動いたと思えるように介助します。
高齢者の自然な体の動きを無視した介助は、ご利用者を主とした介助にはなりません。
痛い思いや怖い思いは、ご本人の意欲や動作の妨げになります。安心していただける介助を実践してください。
同意を得ないまま介助をすると、恐怖感を抱かせてしまったり、不快な思いをさせてしまいます。
同意を得ない介助はご利用者からの信頼を損なってしまいますので、必ず声かけをし、同意を得てから介助を行いましょう。
※声かけはとても大切です。声かけがないと、恐怖感から身体をこわばらせてしまうこともあります。
高齢者は皮膚が弱く、骨がもろいため、力加減を間違えると表皮剥離やあざになったり、場合によっては骨折してしまうこともあります。
そのため、触れるときは優しく、支えるときは広い面で下から支えます。
※片麻痺のある方は脱臼しやすいので麻痺側(患側ともいいます)に力を入れない
日々変化するご利用者のお気持ちやお身体の状態を確認し、身体能力や体調に合わせた介助を考えます。
できることはし続けたいという想いに沿って、できない部分だけを介助することも大切です。
介護をされる側の気持ちに立って考え、丁寧で確実な介護を行うことが重要です。
介護技術の基本6つのポイントを念頭に、安全で安心していただける介護を行いましょう。
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介護アンテナ編集部Kaigo Antenna Editorial Department
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株式会社ベネッセスタイルケア運営の介護アンテナ。編集部では、ベネッセの25年以上にわたる介護のノウハウをはじめ、日々介護の現場で活躍している介護福祉士や介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの高齢者支援のスペシャリストたちの実践知や日々のお仕事に役立つ情報をお届けします!
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