PickUp!介護者が知っておきたい薬「しる100」について
以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。
ふらつき、眠気、頭痛、残眠感、頭重感、めまい、不安、悪夢、気分高揚、白血球増多、白血球減少、ALT上昇、γ‐GTP上昇、AST上昇、LDH上昇、蛋白尿、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、動悸、発疹、そう痒感、倦怠感、疲労、下肢脱力感、複視、口渇、不快感
薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。
情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。
薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。
食べ合わせ・飲み合わせについては、服用される方のQOL(生活の質)も含めて専門家(医師、薬剤師)に相談しながら個別に判断が必要です。これらを飲む・食べることで、どんなことが起こる可能性があるかをご本人や周囲の方が理解し、注意点・観察ポイントの検討にお役立てください。
ふらつき・転倒
せん妄
高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。
このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。
東京都健康長寿医療センター センター長
秋下 雅弘
Masahiro Akishita1960年鳥取県生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部老年病学教室助手、ハーバード大学研究員、杏林大学医学部助教授、東京大学大学院医学系研究科准教授・同教授などを経て、現職。日本老年医学会理事、日本老年薬学会代表理事、日本認知症学会代議員など学会役員多数。専門は老年医学、特に高齢者の薬物使用、老年病の性差。
医療法人悠翔会 理事長・診療部長
佐々木 淳
Jun Sasaki1973年京都府生まれ。1998年筑波大学医学専門学群卒業。社会福祉法人三井記念病院内科/消化器内科、東京大学医学部付属病院消化器内科等で勤務したのち、足を踏み入れた在宅医療で「単に治療する医療ではなく、総合的に患者を診て、その幸せを支える医療ができる」ことを実感し、2006年に最初の在宅療養支援診療所を開設。2008年 医療法人社団悠翔会に法人化、理事長就任。2021年 内閣府・規制改革推進会議・専門委員。
クオール株式会社
1992年創業。「あなたの、いちばん近くにある安心」をスローガンに掲げ、クオール薬局を中心にグループで全国854店舗を展開。処方元医療機関との連携を密に行うマンツーマンの出店形態が特徴。医師との信頼関係を築くだけでなく、介護従事者とネットワークを結び、地域医療に貢献する“かかりつけ薬局”を目指す。
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