公開日:2022/12/20

更新日:2022/12/22

登録者:介護アンテナ編集部

ベイスン錠0.2

しる100症状に注意

このページではベイスン錠0.2(武田薬品工業株式会社|糖尿病治療薬(経口血糖降下剤))について、効能・効果や用法・用量、副作用などの基本情報と併せて、服薬介助のときに介護する方が理解しておきたい高齢者が気を付けるべき点などについても記載しています。

薬の使用に際してはご自身で判断することなく、必ず医師や薬剤師に相談してください。

ベイスン錠0.2の概要

主成分

ボグリボース

分類

内服薬│糖尿病治療薬(経口血糖降下剤)

効能・効果

糖尿病の食後過血糖の改善や耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制に使用します。(ただし、食事療法・運動療法を十分に行っても改善されない場合に限ります。)

高齢者に多い
病気・病態

用法・用量

通常、成人は1回0.2mgを1日3回毎食直前に服用する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら1回量を0.3mgまで増量することができる。

副作用

以下の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合は速やかに医師に報告または診断をうける事を推奨します。

重大な副作用

  • 低血糖(他の糖尿病用薬との併用の場合0.1~5%未満、併用しない場合頻度不明):本剤は二糖類の消化・吸収を遅延するので、低血糖症状が認められた場合にはショ糖ではなくブドウ糖を投与するなど適切な処置を行うこと。
  • 腸閉塞(頻度不明):腹部膨満、鼓腸、放屁増加等があらわれ、腸内ガス等の増加により、腸閉塞があらわれることがある。観察を十分に行い、持続する腹痛、嘔吐等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
  • 劇症肝炎、重篤な肝機能障害、黄疸(頻度不明):劇症肝炎、AST、ALTの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
  • 意識障害を伴う高アンモニア血症(頻度不明):重篤な肝硬変例に投与した場合、便秘等を契機として高アンモニア血症が増悪し、意識障害を伴うことがあるので、排便状況等を十分に観察し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止すること。

その他副作用

下痢、放屁、腹部膨満

形状・色

?

薬の飲みにくさの改善に向けて、医師や薬剤師、言語聴覚士などの専門職との連携にお役立てください。

白色〜帯黄白色の素錠、割線入、直径7.1mm、厚さ2.6mm

粉砕の可否

粉砕を希望する場合は医師・薬剤師にご相談ください。

保管方法

室温保存

医薬品コード(YJコード)

3969004F1020

その他の剤形

  • ベイスン錠0.3
  • ベイスンOD錠0.2
  • ベイスンOD錠0.3

情報に誤りがあった場合、お問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

ベイスン錠0.2を服用する際の注意点

禁忌

病名禁忌

  • 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の方:輸液及びインスリンによる速やかな高血糖の是正が必須となるので本剤の投与は適さない。
  • 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある方:インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。
  • 本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある方

併用注意

グリベンクラミド、メトホルミン塩酸塩、インスリン製剤、ピオグリタゾン等
低血糖が発現した報告がある。
カルベジロール、ビソプロロール、アスピリン、セレギリン塩酸塩、ベザフィブラート、ワルファリン、アドレナリン、プレドニゾロン、ベタメタゾン、レボチロキシン等
他の糖尿病用薬の血糖降下作用が増強または減弱されるところに、本剤の糖質吸収遅延作用が加わる。

高齢者が特に注意すること(一般的な注意点も含む)

一般に高齢者では生理機能が低下しているため、高齢者では、低用量(例えば1回量0.1mg)から投与を開始するとともに、血糖値及び消化器症状の発現に留意するなど、経過を十分に観察しながら慎重に投与すること。

薬の併用に際しては専門家(医師、薬剤師)による判断が必要です。決して自己判断で薬の併用や併用中止を行わず、必ず掛かりつけの医師や薬剤にご相談ください。

症状に注意当てはまる症状はありませんか?

  • 便秘

    便秘

高齢者は多くの薬を使うと副作用が起こりやすいだけでなく、重症化しやすくなります。高齢者に起こりやすい注意すべき症状として、ふらつき・転倒、記憶障害、せん妄、抑うつ、食欲低下、便秘、排尿障害・尿失禁などが現れる場合があります。そのような症状を起こしやすいため、75歳以上の方を対象に、できれば使用を控えたい薬が「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」(日本老年医学会)でリストアップされており、それをもとに掲載しています。75歳未満でも介護を受けている方や要介護になる少し手前の状態の方も対象にしています。服薬中の薬であった場合は、決して自己判断で中止にせず、医師にご相談ください。

参考リンク高齢者の医薬品適正使用の指針 (総論編) (厚生労働省)

参考リンク高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015 (一般社団法人 日本老年医学会)

ご利用に際しての注意点

このページでは、医療用医薬品添付文書をもとに高齢者とその介護者向けに編纂した内容を掲載しています(小幼児・妊婦向けの内容を除く)。正確な情報に努めておりますが、常に最新であるとは限らず、また内容を完全に保証するものではありません。薬の使用に際しては、ご自身で判断せず、医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。当サイトによって生じた損害について、その賠償の責任を一切負わないものとします。

監修

秋下 雅弘
佐々木 淳

情報提供

クオール株式会社

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